千葉県柏市の「柏の葉T-SITE」は、2017年3月にオープンした蔦屋書店を中核にした複合施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
新しい施設ですからバリアフリー設計です。車椅子での利用に大きな問題はありません。身障者用駐車スペースは2か所の駐車場に各1台、計2台分で屋根無しです。車から施設内までは、雨の日は濡れる構造です。
駅から徒歩圏内ですが、週末の日中、駐車場は満車が続きますが、それなりに回転する駐車場なので、よほどの混み日でない限り少し待てば入庫は可能です。別棟側と本館側の2か所の駐車場があるので「空」表示のある駐車場を狙ってください。
バリアフリー設計ですが、広々した館内通路ではありません。それでも館内のほとんどは車椅子での移動は可能です。特に通路が狭くて車椅子での利用が辛いのは「房の駅」という千葉物産品の店舗です。
他にも館内各所に、お客さんが立っていると車椅子で通行できない狭いポイントがあります。
バリアフリートイレは本館1Fに1つあります。授乳室は1Fと2Fにそれぞれあります。
1Fと2F移動用のエレベーターが1基あります。車椅子での上下階移動は可能です。
飲食、アウトドア、アパレルなど多彩な店舗、商品が投入されている施設です。その中でも中心となるのはキッズ関連で、蔦屋2Fは児童書が中心です。テナントはキッズ向けスクールやボーネルランドなどキッズ商品販売店が多く、他のT-SITEに比べてキッズ重視が鮮明です。
敷地の上には「つくばエクスプレス」の線路が通ります。一部が高架下という立地で「だんだんひろば」として遊び場になっています。高架下なので少々の雨なら濡れずに遊べるキッズ広場です。
ベビーカーを利用する人が多い施設です。そのため館内の幅が狭い通路が混雑することがありますが、「柏の葉T-SITE」は車椅子で利用できるバリアフリー施設です。
(本稿は2018年5月の取材に基づいています)