漁協へと向かう道路は「しらす街道」。漁協の名物は「しらす」。静岡県富士市の「田子の浦漁協」は、美味しい「生しらす丼」などがいただける「漁協食堂」と、田子の浦「しらす」などが購入できる「直売所」があります。
アクセスは車が便利です。週末は満車になることが珍しくありません。駐車場への入口と出口は別に設定されているので、混雑時はスタッフの誘導に従ってください。
駐車場は元々ある漁協に近い場所と、新しく整備された高台の場所に2区分されます。どちらにも身障者用駐車スペースが用意されています。新しい高台駐車場の身障者用駐車スペースは分かりやすいので見逃すことがないはずです。元々ある駐車場の身障者用駐車スペースは漁協建物の前で、パイロンが置かれています。ここは知らないと分からないと思います。
バリアフリートイレは、漁協裏のトイレにはありません。新しい高台駐車場の公衆トイレにあります。
駐車場からは海を臨みます。漁協関係者用の駐車場には入り込まないように気を付けてください。
漁港内にはシラス漁の船が係留されています。良い雰囲気です。
漁協食堂は、食券制のセルフサービスです。
イートインコーナーは、漁協建物の屋根の下のフリースペース。フラットな床面に可動式の簡易テーブル席が配置されています。
車椅子利用者への特別な配慮があるわけではありませんが、その気になれば車椅子で食事ができる構造です。簡易テーブルは、一般的な車椅子なら食事が可能な高さです。
壁のないイートインコーナーから、そのままフラットに漁港の岸壁に出ます。
漁協直売所は、食堂の駐車場側の出入口付近です。売り場があるというよりも、空きスペースで「しらす」や、イートインコーナーで食べられる「刺身」が販売されているイメージです。今回取材時は、魚の丸物販売などはなく、「しらす」の販売コーナーは段の上でした。その日によって変わる可能性がありそうですが、車椅子への特別な配慮があるわけではないので、健常な同行者がいると安心な直売所です。
田子の浦漁協食堂と直売所は、昔ながらの漁港の雰囲気を楽しめる美味しい観光スポットです。バリアフリーへの特別な配慮はありませんが、車椅子で利用できないことはありません。
富士市にある「富士山かぐや姫ミュージアム」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年5月に執筆しました)