吉井藩の歴史と文化を学ぶ 群馬県 吉井郷土資料館 バリアフリー情報

群馬県高崎市吉井町は、和銅4年に建てられた日本三大古碑の一つ「多胡碑」があり、江戸時代は吉井藩の城下町であった歴史と文化の町です。

吉井郷土資料館

吉井郷土資料館は1972年に開館した観覧無料の施設で、2フロア構造ですがエレベーターがありません。車椅子では1F展示室だけの観覧になります。館内に一般トイレはありますがバリアフリートイレはありません。

公共施設が集積するエリアの一角にある資料館です。アクセスは吉井駅から徒歩5分の案内。車では吉井ICから5分の案内で共用の広い駐車場があります。身障者用駐車スペースの設定はありません。乗降しやすい場所を選んで駐車してください。

1F は段差なく車椅子で観覧できます。1Fの展示テーマは吉井町に伝わる「古武道 馬庭念流」、「吉井藩主家資料」、マッチが普及するまで盛んに生産された「本家吉井の火打金」の3つです。1Fだけでも観覧する価値のある面白い資料が展示されています。

吉井郷土資料館

階段で上がる2F展示室は、吉井町の自然と古代から近代までの歴史と文化を紹介しています。

2Fの階段踊り場には「多胡碑」のレプリカが展示されていました。

吉井郷土資料館

711年に多胡郡が新たに設置されたことを記念して建立された碑で、国指定史跡に指定され、多賀城碑、那須国造碑とともに日本三大古碑の一つに数えられています。レプリカの横に詳しい解説が掲示されていました。

吉井郷土資料館

吉井郷土資料館は、2F へは階段で上がりますが、吉井町の長い歴史を学ぶことが出来る文化施設です。

高崎市の八幡古墳群を解説する「観音塚考古資料館」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年7月に執筆しました)

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

群馬県伊勢崎市の赤堀地区にある歴史民俗資料館です。入館は無料。旧石器時代からの埋蔵文化財を中心にした展示解説がある施設です。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

アクセスは車が便利です。公共施設が建ち並ぶエリアにある歴史民俗資料館で、エントランスの近くに身障者用駐車スペースが2台分用意されています。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

駐車場からは舗装路を通りエントランスに向かいます。途中に小さなデコボコがあるので、気を付けて車椅子を進めてください。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

前庭には屋外アートが展示されています。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

昭和30年に発掘調査が行われた、丸塚山古墳の箱式石棺の復元展示物もあります。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

エントランスに段差はありませんが、出入口のドアは二重の開閉式手動ドア。車椅子では介助者が必要な構造のドアです。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

館内1Fはフラットな構造です。今回取材時は収蔵資料展「銘仙万華鏡」が開催されていました。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

1F常設展示室は車椅子で観覧できます。旧石器時代の石器の展示から始まり、縄文式土器の展示へと続きます。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

大きな馬は蛇塚古墳から出土した埴輪馬で7世紀ごろのものです。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

古墳から出土した埴輪の展示は迫力があります。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

2F展示室は江戸時代の民家の様子が再現展示されていますが、階段のみで車椅子では見学できません。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

バリアフリートイレは1F にあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館

伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館は、1F展示室は車椅子で観覧できます。2Fへは階段で行く構造の施設です。

伊勢崎市指定文化財である「いせさき明治館」と「旧時報鐘楼」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年7月に執筆しました)

相撲ファン必見 稲敷市立歴史民俗資料館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

霞ヶ浦と利根川にはさまれた水郷地帯、茨城県稲敷市の市立歴史民俗資料館は、常設展示室「相撲」がある相撲ファン必見の資料館です。屋外展示では江戸時代に活躍した地元出身の第7代横綱「稲妻雷五郎」の銅像があり、足元の通路には双葉山、千代の富士など名横綱の手形モニュメントが9基並びます。その先にあるのは休憩所「稲妻茶屋」で、内部には原寸大の土俵がしつらえてあるそうです。

稲敷市立歴史民俗資料館

一般的な歴史と民俗の紹介もある資料館です。屋外には明治34年の丸型郵便ポストや、昔の排水機のエンジンとポンプが展示されています。屋内常設展示室は、展示室1が「歴史」で、展示室2が「民俗」、そして展示室3が「相撲」です。

稲敷市立歴史民俗資料館

徒歩圏に駅はありません。アクセスは車が便利です。来館者用駐車場があり、エントランスの近くに身障者用駐車スペースがあります。

稲敷市立歴史民俗資料館

建物のエントランスは段差構造で、左右に段差迂回スロープが設置されています。

稲敷市立歴史民俗資料館

傾斜は緩やかなスロープです。車椅子で問題なく移動できます。

稲敷市立歴史民俗資料館

横綱像などを見学してから、舗装路面を通り館内へ移動できます。

稲敷市立歴史民俗資料館

稲敷市立歴史民俗資料館は「白鷺の里文化公園」の中にあり、建物は図書館との複合施設です。2フロア構造でバリアフリートイレは1Fと2Fの両フロアにあります。

稲敷市立歴史民俗資料館

図書館側の過半は、天井が高いワンフロア構造です。

稲敷市立歴史民俗資料館

エントランスから館内に入ります。段差の無い構造で出入口は自動ドアです。

稲敷市立歴史民俗資料館

稲敷市立歴史民俗資料館は入館無料です。館内はバリアフリー仕様でエレベーターがあります。

稲敷市立歴史民俗資料館

1F展示室1は「歴史」。水との関わりを中心に、縄文時代からの暮らしを紹介します。洪水の常襲地域に生きてきた人々の、水と共存する知恵の歴史です。

1F展示室2は「民俗」。農家の暮らし、伝説、信仰、地域の共同生活の様子などが紹介されています。

2F展示室3が「相撲」です。第7代横綱「稲妻雷五郎」を中心に、茨城県出身力士の紹介、大相撲の歴史などが紹介されます。展示室内は撮影禁止です。

2Fには企画展示室があります。今回取材時は企画展「相撲錦絵の世界」展が開催されていました。2F は大相撲一色です。

1994年に東村歴史民俗資料館として誕生した施設です。その後1996年に東町になり、2005年に江戸崎町、新利根町、桜川村と合併して稲敷市になりました。横綱「稲妻雷五郎」は旧東町の阿波崎(あばさき)に、1802年に生まれた地元の英雄です。

全国に数多くの歴史民俗資料館がありますが、相撲の歴史に注力した資料館は珍しい存在です。稲敷市立歴史民俗資料館は、相撲ファンにお薦めできるバリアフリー施設です。

霞ヶ浦の景勝地、茨城県稲敷市浮島にある「直売所浮島」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年6月に執筆しました)