5千株のハナショウブ ときがわ花菖蒲園 車椅子鑑賞ガイド バリアフリー情報

清流都幾川のほとり、埼玉県ときがわ町にある「ときがわ花菖蒲園」は、無理のない範囲に限られますが車椅子で5千株のハナショウブを鑑賞できる菖蒲園です。アクセスは車が便利。複数の公共施設が集中しているエリアで、複数の施設の駐車場が無料で利用できます。ときがわ花菖蒲園は都幾川沿いの低地にあるため、周辺の駐車場を利用すると最後に急坂を下ることになります。車椅子での急坂下りを回避できる駐車場は、急坂の下にある「ときがわ町トレーニングセンター」の地下駐車場です。ときがわ花菖蒲まつり開催期間中は、近隣に誘導スタッフさんがいるはずなので、誘導を受けてください。

ときがわ花菖蒲園

ときがわ町トレーニングセンター地下駐車場を利用できれば、そこからはほぼフラットな路面を通行してときがわ花菖蒲園へ進めます。

ときがわ花菖蒲園

ときがわ花菖蒲まつり開催期間中、ときがわ花菖蒲園への入園は有料で環境整備費100円を支払います。園入口のボックスに100円を入れて入園します。

ときがわ花菖蒲園

園内は基本的に未舗装路面です。車椅子では無理のない範囲でのハナショウブ鑑賞になります。

ときがわ花菖蒲園

植え付けの年数でエリアが管理されています。例年6月中旬ごろが開花のピークになります。

ときがわ花菖蒲園

園内にトイレはありません。近隣の公共施設内のトイレを利用します。今回取材時は車で移動して「玉川公民館」のトイレをお借りしました。

ときがわ花菖蒲園

バリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。とても綺麗なトイレです。

ときがわ花菖蒲園

車椅子でのときがわ花菖蒲園鑑賞は、駐車場の選択がポイントです。

(本稿は2024年10月に執筆しました)

ときがわ町の直売所「木のむら物産館」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

茨城 牛久沼 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

茨城県の牛久沼には観光スポットとして「牛久観光あやめ園」、2012年に完成した「牛久沼かっぱの小径」、「雲魚亭」、「河童の碑」などがあります。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

○牛久観光あやめ園

あやめ園の駐車場には2台分の身障者用駐車区画が用意されています。

茨城 牛久沼

駐車場に隣接する公衆トイレには、バリアフリートイレが1つあります。

茨城 牛久沼

あやめ園内には、段差を下りなくては行けません。車椅子では道路からの鑑賞になります。道路からでも河童の像はみえます。

茨城 牛久沼

茨城 牛久沼

○牛久沼かっぱの小径

このあやめ園を起点にして「牛久沼かっぱの小径」が始まります。

茨城 牛久沼

牛久沼に沿って約1㎞続く散歩道です。沼沿いの木道はあやめ園から1㎞先です。途中に「雲魚亭」に行くルートが整備されましたが、階段なので車椅子では通行できません。したがって沼沿いを往復で2㎞歩く車椅子散歩になります。体力と時間が必要です。

茨城 牛久沼

○雲魚亭と河童の碑

車椅子で「雲魚亭」に行くには、車で移動するのが便利です。「雲魚亭」と「河童の碑」のための無料駐車場があります。

茨城 牛久沼

駐車場から「河童の碑」へは、途中からは未舗装路面を通行しますが、極端なデコボコはないので、少し無理をすれば車椅子で移動できます。

茨城 牛久沼

茨城 牛久沼

茨城 牛久沼

「河童の碑」は車椅子で見学できます。

茨城 牛久沼

茨城 牛久沼

茨城 牛久沼

駐車場から「雲魚亭」への通常ルートは、未舗装路ですが無理をすれば途中までは車椅子で行くことができます。

茨城 牛久沼

ただし最後に段差があります。

茨城 牛久沼

段差の手前に「カッパ松」があるので、ここまで来て見学する価値はあります。

茨城 牛久沼

「雲魚亭」へ行くには、車椅子では駐車場から迂回して「雲魚亭」へつながる車道を通行します。ただし「雲魚亭」の周囲はやや深い砂利路面で、車椅子での通行は苦戦します。

茨城 牛久沼

「雲魚亭」の内部は無料公開されていますが、屋内は段差構造のため車椅子では見学できません。内部はこのように公開されています。

茨城 牛久沼

茨城 牛久沼

体力的にあまり無理をしないで車椅子観光ができるスポットは、「牛久観光あやめ園」と「河童の碑」および「カッパ松」です。ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、無理のない牛久沼観光をお楽しみください。

国重要文化財指定で近代化産業遺産認定の「牛久シャトー」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年9月に執筆しました)

群馬の菖蒲園「あずま水生植物公園」車椅子バリアフリー情報

群馬県伊勢崎市にある、車椅子でカキツバタや花菖蒲が楽しめる、入園無料の小規模な水生植物園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

土地勘がないとわかり難い場所にある公園です。住所は「東小保方町3300番地」です。公園に近づくと、案内看板が何か所か設置されています。

駐車場は神社の横で、一見神社の駐車場に見えます。隣接する「大東神社」は、段差のある神社で、車椅子で境内に立ち入ることは困難です。

舗装路面の無料駐車場は広く、整列すれば50台くらいは収容可能です。身障者用の駐車区画はありません。

駐車場からフラットな路面の移動で、水生植物公園へ向かうことができます。その途中に仮設の公衆トイレがあり、仮設のバリアフリートイレがありました。

群馬の菖蒲園「あずま水生植物公園」車椅子バリアフリー情報

水生植物公園の状況です。カキツバタが1万5千株で、見ごろは5月。

花菖蒲は1万株で、見ごろは5月下旬から6月。最盛期は5月下旬で、2万株超のお花の競演になります。開花ピーク時には「あやめまつり」が開催されます。

群馬の菖蒲園「あずま水生植物公園」車椅子バリアフリー情報

大きく2つの植栽ゾーンに分かれ、それぞれ木製の歩行路が設置され、花畑の中を散策できます。この木製歩行路は、出入り箇所に段差があるため、車椅子での利用は厳しい通路です。

それほど広い公園ではなく、パッと全体が見渡せる程度の規模ですが、手入れが行き届いている公園で、園内はとても綺麗です。

あずま水生植物公園は、車椅子でお花を楽しめる穴場的な菖蒲園です。

薄紅色の中国蓮の大輪が開花する「あかぼり蓮園」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年6月の取材に基づいています)