森の中の水族館。山梨県立富士湧水の里水族館 バリアフリー情報 

山梨県忍野村の「富士湧水の里水族館」は、車椅子で淡水魚を鑑賞できる森の中の水族館です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年12月、エントランス周辺の改修工事中の取材に基づいています。

 

水槽の水は富士の湧水

「さかな公園」の中にある有料施設。別称は「森の中の水族館」。淡水魚専門の小さな水族館です。

「富士湧水の里水族館」の水槽に使用されている水は、富士の湧水で透明度の高さが自慢です。

山梨県立富士湧水の里水族館

取材時は、キングサーモンとニジマスを掛け合わせた山梨県の新しいブランド魚「富士の介」の展示が行われていました。丸々と太った、とても立派な新種です。

 

2か所の障害者用駐車スペース

「さかな公園」エリアの道を挟んだ反対側が駐車場で、障害者用駐車区画があります。

また施設側のエントランス脇にも障害者専用駐車スペースがあります。どちらも屋根はありません。

少しでも移動距離を短くしたい方は、エントランス脇の駐車スペースを狙ってください。駐車料金は無料です。

入館料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

エントランスから館内のバリアフリーレベルは、ギリギリなんとかなるレベルです。全般的に狭く、特に受付から水槽ゾーンに下りるスロープは傾斜が強い。

エントランス近くにある障害者用トイレは、やや狭い旧型タイプです。

山梨県立富士湧水の里水族館

魚はアップで鑑賞可

スペースは狭いのですが、水槽の鑑賞はアップで楽しめます。

1Fの鑑賞エリアは中央部に回遊水槽、周辺部にも複数の水槽を配置。いずれも車椅子から淡水魚たちを鑑賞できます。魚との距離が近い水族館です。

希少魚の「イトウ」など、淡水魚を鑑賞できます。

 

エレベーターで2F

健常者は回遊水槽の脇の階段を利用して2Fへ上がります。この階段が鑑賞ポイントの一つですが、車椅子利用者はエレベーターを利用してください。

山梨県立富士湧水の里水族館

2Fは回遊水槽の上。水槽の上部を横断する通路は車椅子でも通行可能です。真上から回遊水槽を鑑賞できます。

2Fには各種の企画展示とシアターホールがあります。シアターホールは車椅子での利用は可。最前列で映像を楽しめます。

山梨県立富士湧水の里水族館

「富士湧水の里水族館」の館内は、スペースの余裕があまりありません。したがって混雑すると車椅子は苦戦します。車椅子では、なるべく空き日を狙って利用してください。

新江ノ島水族館 車椅子からみたバリアフリー情報

神奈川県藤沢市の「新江ノ島水族館」は、車椅子で利用出来る施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2014年の取材で初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しました。

新江ノ島水族館

○アクセスの状況

片瀬江ノ島駅からはフラットな舗装路を通り水族館までアクセスできます。

アクセスの状況

車利用の場合は「片瀬海岸地下駐車場」の利用が便利です。障害者用駐車区画が4台分あり、地下からエレベーターで上ると水族館の目の前に出ます。

駐車料金の障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で駐車料金が半額に減免されます。精算前に片瀬海岸地下駐車場の管理センターで減免措置を受ける運用です。

アクセスの状況

○入館料の障害者減免制度

障害者手帳の提示で、水族館の入館料が本人と介助者1名まで半額に減免されます。チケット売り場で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

新江ノ島水族館

○障害者用トイレの配置

館内の5か所にあるトイレの全てに障害者用が用意されています。

新江ノ島水族館」は、車椅子で利用出来る施設

○館内の車椅子での歩き方

館内では3つのエレベーターを利用します。

入館するとすぐにエレベーターで2Fに上がります。そこからは展示を見学しながらスロープで1Fに下りてきます。

「クラゲファンタジーホール」の先のエレベーターでまた2Fに上がります。

館内の車椅子での歩き方

「オーシャンデッキ」がある2F展示コーナーを見学しながら「イルカショースタジアム」へ。そこからエレベーターで1Fへ下りると「イルカプール」と「サブプール」、B1に行くと「タッチプール」があります。

戻るときは逆に進みます。「クラゲファンタジーホール」の先が出口です。

クラゲファンタジーホール

○イルカショースタジアムのバリアフリー状況

イルカショーの車椅子用見学スペースは、通路から段差のなく利用できる最上席に用意されています。健常な介助者は、横や後ろに立ってみることになります。車椅子スペースが混んでいるときは、車椅子利用者1人に1人の介助者までで車椅子スペースを利用します。

イルカショースタジアムのバリアフリー状況

○再入場は可能

水族館内に飲み物や軽食があるカフェはあります。江ノ島周辺の飲食店などを利用する場合は、当日に限り再入場が可能です。スタッフに手の甲にスタンプを押印していただく運用です。

江ノ島周辺の飲食店

新江ノ島水族館はバリアフリー施設ですが、混雑時の車椅子での水槽見学はやはり苦労します。出来れば混雑が予想される日時を避けた利用をお薦めします。

栃木の清流那珂川の水族館「なかがわ水族園」バリアフリー情報

大田原市の「なかがわ水族園」は、栃木県唯一の水族館です。よく考えられた構造の施設で、車椅子で様々な角度から水と緑と魚の世界を楽しめます。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年7月の取材に基づいています。

 

○広大な公園にある水族館

「なかがわ水族園」は栃木県水産試験場に併設された施設で、大きな公園の中に水族館があります。

広大な公園にある水族館

水族館があるのは「おもしろ魚館」。隣接して蓮が咲く「大池」があり、ジャブジャブ遊びが出来る「水の広場」、釣り堀と魚のつかみ取り池がある「お魚ふれあいステーション」、「お花畑」や「調整池」などがあり、背後には清流那珂川が流れます。また独立棟で蕎麦処も営業しています。

広大な公園にある水族館

○駐車場のバリアフリー状況

アクセスは車が便利。大きな無料駐車場が2ブロックに分かれて用意されます。

水族館がある「おもしろ魚館」に近い駐車場には、障害者用駐車区画が5台分。駐車場と施設側の境は段差がありますが、障害者用駐車区画の後方は段差が解消されています。

駐車場のバリアフリー状況

○ロングスロープでエントランスへ

駐車場から「おもしろ魚館」のエントランスまでは、長いスロープです。傾斜角度は緩いので車椅子で問題なく移動できます。

ただし、この区間は屋根が無いので雨天は濡れます。

ロングスロープでエントランスへ

スロープを上った先のエントランスは「おもしろ魚館」の2Fになります。

ロングスロープでエントランスへ

○障害者減免制度あり

「なかがわ水族園」の「おもしろ魚館」内にある「水族館」は有料施設ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。入館券の自動販売機の横を通り、受付で手帳を提示して入館手続きを行います。

障害者減免制度あり

○スタッフの誘導で1Fへ

水族館の展示はワンフロア下の1Fから始まります。健常者は入口からエスカレーターで1Fへ下ります。

スタッフの誘導で1Fへ

車椅子利用者は受付からスタッフの誘導で1Fへ下ります。2Fの「創作工房」の近くに2Fと1Fをつなぐエレベーターがあります。このエレベーターは誰でも自由に利用できます。

エレベーターで1Fへ下り、その先はスタッフの誘導で、関係者以外立ち入り禁止の水族館バックヤードを通り1Fの観覧スペースに移動します。

1Fのエレベーター乗降場所の近くに、障害者用トイレが用意されています。もう一つ、2Fの土産品コーナーに障害者用トイレがあります。

 

○車椅子でみやすい展示

ここから先は出口までバリアフリールートです。1Fから2Fへスロープを上りながら展示を鑑賞します。

一つの水槽を様々な角度と高さから観察する構造です。とてもよく考えらえた設計で、且つ車椅子からも見やすい展示です。子どもの目線を意識している高さなので、車椅子からみやすい展示になっています。

車椅子でみやすい展示

○大池を眺める

水族館1F部館内から、横に広がる「大池」が眺められる構造になっています。車椅子で窓越しに蓮の花を鑑賞することができます。

大池を眺める

大池を眺める

大池を眺める

1F展示室はフラットで全体的にスペースに余裕があり、車椅子で快適に利用できます。

大池を眺める

○水中トンネルはバリアフリー

見学コースの途中には「アクアコリドール」と呼ばれるチューブ型トンネルがあります。ここも車椅子で問題なく移動できます。

チューブが通る展示水槽は「アマゾン大水槽」。アマゾンの珍魚巨大魚が泳ぎます。

水中トンネルはバリアフリー

水中トンネルはバリアフリー

水中トンネルはバリアフリー

○2Fは大温室

スロープの見学コースを進むと、水槽の上の高さに上がります。2F部は解放感のある大温室で、熱帯植物が植栽され、カピバラが遊びます。

2Fは大温室

2F部も車椅子で問題なく見学できます。

2Fは大温室

2Fは大温室

2Fは大温室

○海水魚の展示もあり

「なかがわ水族園」は淡水魚水族館を標榜していますが、鯛や鯵が泳ぐ水槽など、数は少ないながら海水魚の展示もあります。

その中でも目立つのは2Fの「あこがれの海ゾーン」。グレートバリアリーフの海を再現した水槽です。水族館の入口と出口付近から観察できます。

海水魚の展示もあり

出口の先は土産コーナー。ここの店内通路はあまり広くありません。混雑すると車椅子の移動は苦戦します。

 

○スロープで屋上へ

「おもしろ魚館」には無料開放される屋上があり、車椅子でもスロープで上ることができます。広大な公園、そして那珂川の流れを眺望します。

スロープで屋上へ

スロープで屋上へ

スロープで屋上へ

○アマゾンカフェが車椅子可

「おもしろ魚館」内にある喫茶店は「アマゾンカフェ」。フラット構造で可動式のテーブル席なので、車椅子での利用は可能です。

おもしろ魚館

「なかがわ水族園」の「おもしろ魚館」はバリアフリーです。その中の有料施設「水族館」は車椅子で利用出来る施設です。