蒲郡市 竹島水族館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

全国でも1、2位を争う「建物の古さ」で有名な蒲郡市竹島水族館は、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。アクセスは車が便利。水族館エントランスの近くに身障者用駐車スペースが設けられています。

蒲郡市竹島水族館

竹島水族館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。屋外の窓口で入館手続きを行い、館内に入ります。

竹島水族館はワンフロア構造で、館内に気になる段差はありません。車椅子で展示を鑑賞できます。

蒲郡市竹島水族館

入口の近くに貸出用の車椅子が3台用意されていました。

蒲郡市竹島水族館

小さな水槽が並ぶコーナーも車椅子で観覧できます。水槽の高さは車椅子目線です。

蒲郡市竹島水族館

水族館のイメージ通りの綺麗に装飾された水槽も、ちゃんとあります。

蒲郡市竹島水族館

タカアシガニにタッチできる水槽は、車椅子から手を伸ばして触ることができました。

蒲郡市竹島水族館

全体として車椅子から観覧しやすい展示が多い水族館です。解説の面白さは評判通りです。

蒲郡市竹島水族館

アシカショーが開催されるプールは、車椅子用の観覧席はありませんが、プールの周囲から車椅子で観覧できます。

蒲郡市竹島水族館

近い距離からアシカショーを観覧できるのが魅力です。階段席の下側は、アシカのジャンプで水がかかることがあるそうです。

蒲郡市竹島水族館

館内にバリアフリートイレがあります。やや狭い個室ですが、一般的なサイズの車椅子は入ります。

蒲郡市竹島水族館

館内からの出口は手動ドアです。車椅子では介助者がいると助かります。

蒲郡市竹島水族館

蒲郡市竹島水族館は車椅子で観覧できる楽しいミニ水族館です。

(本稿は2023年7月に執筆しました)

幸田町にある「道の駅 ‎筆柿の里・幸田」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

かすみがうら市水族館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

茨城県かすみがうら市、霞ヶ浦に面した歩崎公園内にある小さな水族館です。2018年と2020年にリニューアルを実施。霞ヶ浦の生き物が工夫された展示で紹介されています。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

かすみがうら市水族館

アクセスは車が便利。歩崎公園の無料駐車場を利用します。収容台数は約100台。水族館に近い場所に、身障者用駐車スペースが2台分設定されています。

かすみがうら市水族館

駐車場から水族館へは、ほぼフラットな舗装路面を移動します。

水族館内にバリアフリートイレはありません。駐車場横の公衆トイレのバリアフリートイレを利用してください。

かすみがうら市水族館

トイレ棟の横から、少しデコボコがありますが、車椅子での通行に大きな問題のない通路を進みます。

かすみがうら市水族館

噴水やアートがある池の横を通ります。

かすみがうら市水族館

「帆引き船発祥の地」と刻まれたモニュメントが建っています。

かすみがうら市水族館

それらを眺めながら、水族館入口に到着します。入口横では、ナマズの親子が出迎えてくれます。

かすみがうら市水族館

入口の手前に受付があります。かすみがうら市水族館は有料の施設ですが、入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けてください。

かすみがうら市水族館

水族館内は、スペースに余裕はありませんが、車椅子で通行できない決定的な段差はありません。唯一車椅子で苦戦するのは、館内出入口の手動ドア。介助者がいると助かる構造です。

かすみがうら市水族館

展示の概要です。狭いスペースですが、様々なタイプの水槽があり、霞ヶ浦の生き物が展示されています。

かすみがうら市水族館

一般的な水族館では鰯が泳ぐ水槽には、オイカワが泳ぎます。

かすみがうら市水族館

この水槽はタッチプールです。

かすみがうら市水族館

水族館で一番の大型水槽は、ニジマスが泳ぎます。

かすみがうら市水族館

ほとんどの水槽は、車椅子から見やすい高さにあります。

かすみがうら市水族館

大きな水槽と小さな水槽が並ぶ通路は、緩い傾斜路です。

かすみがうら市水族館

かすみがうら市水族館が行っている展示の工夫を紹介します。展示される生き物には「学生証」があり、「生徒の特徴」が解説されています。

かすみがうら市水族館

水槽に拡大鏡を取り付けた展示。

かすみがうら市水族館

オオサンショウウオの水槽には「半裂という名前が、まず怖い」という面白POPが掲示されています。公開給餌も行われます。

かすみがうら市水族館

赤くライトアップされた亀。

かすみがうら市水族館

エサやり体験のPRを背負ったケヅメリクガメが「超散歩」しています。

かすみがうら市水族館

歩崎エリアを模したジオラマ水槽です。お城のような建物は近隣にある「かすみがうら歴史博物館」。この博物館は、入館料は障がい者減免制度により無料に減免されますが、4F構造でエレベーターがない施設です。

かすみがうら市水族館

3つのとんがり屋根がシンボルのミニ水族館。リニューアルして綺麗になりました。

かすみがうら市水族館

工夫した展示で霞ヶ浦の生き物を紹介しています。かすみがうら市水族館は、車椅子で利用できる施設です。

かすみがうら市の人気サツマイモ専門店「焼き芋かいつか かすみがうら本店」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年8月に執筆しました)

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

福島県いわき市小名浜にある東北最大級の水族館です。施設全域がバリアフリー仕様で、車椅子やベビーカーで楽しく利用できます。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

アクセスは車が便利です。アクアマリンふくしまの周辺には、イオンモール小名浜の駐車場も含めて、13エリアに区分けされる無料駐車場があり、全体で1,500台を収容します。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

アクアマリンふくしまの入口に最も近い駐車場は「PE1」駐車場です。そこには身障者用駐車スペースが17台分も用意されています。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

ただし屋根なし駐車場で、駐車スペースから水族館エントランスであるメインゲートまでの区間は、屋根はありません。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

メインゲート内に入ります。アクアマリンふくしまの入館料は障がい者減免制度があり、本人は無料、障がいの等級によっては介助者1名が無料に減免されます。受付スタッフがいる窓口に障害者手帳を提示して減免措置をうけてください。無料入館券を発券していただけます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

以下、アクアマリンふくしまが推奨するルート順に、現地の状況を紹介します。バリアフリートイレは本館内に3つ、アクアマリンえっぐ棟に1つ用意されています。ルート順に進むと、最初のバリアフリートイレは本館4Fのトイレになります。

最初は洞窟のような通路を移動しながら各種の展示物を観覧する「わくわく里山・縄文の里」です。ほぼフラットな舗装路面を移動します。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

小型ケース内での展示、動物園のような狸等の展示、縄文の里をイメージした屋外展示などが連続します。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

洞窟通路は円を描くカーブで、屋外の山、渓流、河原など里山を再現した施設の周囲をまわります。下の写真は滝越しにみる里山の様子です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

最後が「カワウソのふち」。そこを出るとフラットな舗装路面が広がり、「伝馬船工房」の船の展示があります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

そこから本館に移動します。「カワウソのふち」から本館近くまでの間は、屋根がありません。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

雨天の場合は「わくわく里山・縄文の里」の入口まで戻ると、本館まで続く庇の下に入ることができます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

今回取材時は、本館エントランス付近が工事中でした。それでも車椅子で問題なく通行できました。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

本館内に入ると広いガラス張りの空間が広がります。最初の展示は1Fの「海・生命の進化」。照明を落とした空間で、車椅子から見難い展示はありません。これ以後の展示も、ほぼすべて車椅子からの目線で観覧可能です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

本館は4フロア構造です、1Fからエスカレーターで4F に上がり、そこからスロープ路を下りながら展示を観覧します。車椅子ベビーカーは、1Fからエレベーターで4Fへ上がります。スタッフの誘導に従ってください。

4Fから始まる下りスロープ路の傾斜は緩やかです。一般的な車椅子利用者なら問題なく移動できます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

4Fから3Fにかけては植物園のような展示でもあります。車椅子から水槽内の展示鑑賞は可能です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

水槽の近くにいくのに、階段を利用する展示が一か所あります。「北の海の海獣・海鳥」です。車椅子ベビーカーはデッキからの観覧になります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

デッキからでもこの迫力です。水槽に近づけないデメリットはほとんどありません。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

館内の所どころ、周囲を見渡す展望コーナーが設置されています。写真は陸側のイオンモール小名浜方面を見渡すコーナーからの眺望です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

目玉施設である「潮目の海」のトンネルも、車椅子ベビーカーで問題なく通行して水槽を観覧できます。ここにテクアウトの寿司処「潮目の海」があります。カウンターでお寿司を注文して、近くのベンチなどでいただきます。その気になれば車椅子でお寿司をつまめます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

本館最後の展示は「友好提携国情報コーナー」。パネル解説と自然環境を再現した展示があります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

本館2Fからスロープ路で1Fに下ります。左手がミュージアムショップ、奥がレストランです。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

1Fには自由に本を閲覧できる図書コーナーがあります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

次は全面ガラス張りの「展望室」に向かいます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

1Fからエレベーターで最上階の展望フロアに上がります。展望室はバリアフリー仕様で、車椅子ベビーカーで利用できます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

展望フロアはスペースに余裕があります。車椅子からこのような眺望を楽しめます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

無料で利用できる固定型望遠鏡が設置されていますが、望遠鏡の高さは車椅子仕様ではありません。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

えっぐ棟内にも各種の生物展示があります。フラットでスペースに余裕がある構造なので、車椅子ベビーカーで観覧できます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

海鵜の屋外展示、砂漠に生きる動物の屋内展示コーナーなどもあります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

えっぐ棟から屋外に出ます。「えっぐの森」は未舗装路面で、車椅子ベビーカーでは無理をして移動するデコボコ広場です。蛇の目ビーチ方面は、舗装通路が整備されています。ここから先の屋外エリアは屋根なしです。屋外への段差のないルートは、釣った魚をから揚げにする調理カウンター側にあります。

蛇の目ビーチは砂浜ですが、その周回路は車椅子ベビーカーで通行可能な舗装路面です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

釣り場や餌やり場などの周囲は、若干デコボコした路面がありますが、慎重に移動すれば車椅子ベビーカーで通行できます。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

その先の「BIOBIOかっぱの里」エリア内の通路も舗装路面で、車椅子ベビーカーで散策可能です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

えっぐ棟方面から本館1Fに戻ります。本館を出て「クウェート・ふくしま友好記念日本庭園」と最後の展示施設「金魚館」に向かいます。この間の移動ルートはフラットな舗装路面です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

日本庭園の横を通り金魚館へ入ります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

館内は金魚一色。フラットな構造でスペースに余裕がある、車椅子から観覧しやすい展示です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

多種多様な貴重金魚が泳ぐ、贅沢な展示です。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

これで展示は最後です。メインゲートから退出します。ゲートの横にはショップ「JOHMON」があります。

環境水族館アクアマリンふくしま 車椅子観覧ガイド

子どもから大人まで楽しめる展示内容。アクアマリンふくしまは、車椅子ベビーカーで利用できるバリアフリー施設です。

いわき市小名浜にある大型観光施設「いわき・ら・ら・ミュウ」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年5月に執筆しました)