車椅子で行く日光 お薦め観光スポットバリアフリー情報

車椅子での日光観光は簡単ではありません。例えば「東照宮」周辺は深い砂利路面を通り、段差を上ります。「華厳ノ滝」はエレベーターを下りた先に段差があり、車椅子では手前からの観曝になります。

車椅子で楽しめる日光および奥日光の観光スポットを紹介します。

~初めに車椅子から雄大な自然を観ることが出来る、景勝地の観光情報です~

「霧降高原キスゲ平園地」

霧降高原、ニッコウキスゲが咲く「キスゲ平園地」には、車椅子で散策ができる「バリアフリーコース」があります。身障者用駐車区画はP1に2か所5台分用意されます。屋根無しでスペースに余裕がある一般的な身障者用駐車区画です。

駐車場のバリアフリー状況

P1の横に2F構造の「霧降高原レストハウス」があります。P1駐車場からレストハウスまでは、横断歩道を通ります。レストハウスの入口は自動ドアです。1Fは観光情報センターとトイレ。2Fがレストランと休憩コーナーになっています。

レストハウスの入口は自動ドア

1Fにバリアフリートイレが1つあります。広くて綺麗なウォシュレット付きの設備です。館内にエレベーターが1基あり、車椅子での上下階移動は可能です。エレベーターの室内は一般的なサイズで、多少大きな車椅子でも利用可能です。そして2Fの休憩コーナーの先から、屋外の「バリアフリーコース」につながります。

そして2Fの休憩コーナーの先から

バリアフリーコースの周囲は、ニッコウキスゲなど高山植物が群生しています。

バリアフリーコースの状況

下りルートになり少し進むと「シカ柵ゲート」があります。動物の侵入を防ぐ柵で、手動で開閉します。この柵は車椅子利用者1人だけでは開閉操作がやり難い構造です。介助者がいれば車椅子での通過は問題なくできます。

「シカ柵ゲート」の先には展望コーナーがあります。1300mの高さからの眺望が車椅子で楽しめます。

シカ柵ゲート」の先には展望コーナー

全コースで200m弱ほどのバリアフリーコースです。展望広場から上り坂を行く逆走コースも、車椅子で通行可能です。

「竜頭ノ滝」

急坂路を車椅子で上れば眼前に滝があり、絶景を楽しめる名瀑です。ただし短いながらも急坂を上ります。一般的な車椅子利用者は自走では無理です。元気な介助者が必要です。

「竜頭之茶屋」には無料駐車場があります。身障者用駐車区画の設定はありません。駐車場からみて「竜頭之茶屋」は崖の上にあるイメージ。急な傾斜路ですが道は舗装路です。

竜頭ノ滝

駐車場から急坂を上がり、車椅子で「竜頭之茶屋」の「観曝台」を目指します。竜頭ノ滝は全長210mもある長い滝です。「竜頭之茶屋」の「観曝台」からは、滝の最下流の箇所、流れが二つに分かれて落差60mの滝壺へ流れ込む場面が眼前に広がります。

竜に見える、と聞くと竜の全体像をイメージしますが、「竜頭ノ滝」の場合は、竜の顔を正面から見るイメージです。正面の岩が竜の顔で、両脇を流れ落ちる滝の水流が竜の髭に見える「竜頭ノ滝」です。

「竜頭之茶屋」に到着し、そのまま真っすぐ店内奥に進むと、すぐに「観曝台」に着きます。無料で利用できる「観曝台」です。

竜頭ノ滝

「湯滝」

奥日光の「湯ノ湖」から流れ落ちる高さ約70mの滝です。「竜頭ノ滝」よりも傾斜は緩いアップダウン路を車椅子で進み、観曝台にいくことができます。

県営の有料駐車場を利用します。冬季は無料になりますが、雪や氷の世界になる厳冬の地なので、車椅子での冬季の観曝は積極的にはお薦め出来ません。

収用台数が普通車58台しかないので、観光シーズンは満車の可能性が高い駐車場です。駐車場から「湯滝」観曝台までは、一般的な車椅子利用者なら通行可能なレベルの舗装された傾斜路です。「湯滝」を落ちる水は、この先戦場ヶ原に流れていきます。

湯滝

「湯ノ湖歩道」

奥日光「湯ノ湖」は、秘境感もある山中の堰止湖ですが、湖畔にバリアフリー歩道があります。

「日光湯元ビジターセンター」周辺に無料駐車場があり、身障者用駐車区画が用意されています。駐車場からレストハウス方面に向かいます。歩道は少しデコボコがありますが、一般的な車椅子での通行に問題はありません。

湖寄り箇所に横断歩道があるので、そこで湖側に渡ります。この先は舗装面がほぼフラットな歩行者専用歩道。レストハウスの横を通過し湖の奥の方向へ進みます。車椅子で快適に通行できる一般歩道です。

そして「休暇村日光湯元」に近づいたところに、バリアフリー木製歩道の入口があります。湖畔の林間を抜ける木製歩道です。

湯ノ湖歩道

このバリアフリー歩道は、路面に細やかな配慮があります。フラットな区間は一般的な木材が敷かれていますが、ところどころにある緩やかな傾斜の箇所になると、細かく横に刻みが入った木製の路面に変化。水が溜まらない、滑らないための配慮です。

傾斜といっても、本当にごくわずかの緩やかな傾斜なので、車椅子での通行に問題はありません。

湯ノ湖歩道

とても丁寧に造られている木製歩道です。歩道の幅は通常サイズの車椅子なら、2台並ぶほどの広さがあります。

歩道の終点には、湯ノ湖を臨むバリアフリーな展望デッキがあります。湖に向かって突き出した20坪ほどの木製デッキから、「湯ノ湖」と「男体山」の絶景を楽しめます。

湯ノ湖歩道

この先も湖の周囲を廻る遊歩道がありますが、未舗装の歩道です。

途中にある「休暇村日光湯元」は、スロープ設置などバリアフリー改修が施された施設です。バリアフリートイレの用意もあります。

厳冬の地なので、車椅子では春から秋のお出かけをお薦めします。

~次に知的好奇心が刺激されるバリアフリーな文化施設の紹介です~

「日光田母沢御用邸記念公園」

大正天皇、昭和天皇の避暑地、そして上皇様も戦争末期には疎開先としてお住まいになられた「田母沢御用邸」が公開されています。改修が進みバリアフリーになりました。

日光田母沢御用邸記念公園 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

公衆トイレにはバリアフリートイレがあります。また御用邸の建物内のトイレにもバリアフリートイレが用意されています。

アクセスは車が便利。駐車場は御用邸の道を隔てた反対側。身障者用駐車区画が2台分あります。駐車料金は御用邸に入園しても減免されません。障がい者減免制度もありません。

日光田母沢御用邸記念公園

日光田母沢御用邸記念公園の入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

御用邸内への一般の入口は、靴を脱いで階段を上がります。その横に車椅子用のスロープ入口が用意されています。前庭の舗装路を進むとそのままスロープにつながります。

日光田母沢御用邸記念公園

スロープを上ると車椅子利用者用の玄関になります。屋内は土足禁止です。ここで車椅子のタイヤを雑巾で拭きます。雑巾は御用邸に用意があります。介助者も同じ入口から入館可能です。介助者用の靴箱が用意されています。

御用邸玄関までのバリアフリー状況

最初は御用邸の建物内を歩いて見学します。自分の車椅子で邸内に入れます。建物内に入るときは車椅子を拭いて綺麗にします。貸し出し用の車椅子もあります。

建物内1階はほぼ段差がなく、車椅子で問題なく観覧できます。2階・3階は階段でしか上がれません。

日光田母沢御用邸記念公園

建物を出ると、お庭の見学です。お庭はほぼ全域車椅子で見学できます。

日光田母沢御用邸記念公園

お庭を出ると、休み処、土産屋があります。

「田母沢御用邸」内には冷暖房がありません。避暑用の御殿です。冬季の利用は防寒対策が必要です。

「小杉放菴記念日光美術館」

神橋に近く、東照宮に隣接した地に建つ美術館です。環境に配慮した設計で「日光市立美術館」として建設されました。

日光観光バリアフリー情報 小杉放菴記念日光美術館 車椅子利用ガイド

日光駅からは徒歩25分の案内です。車椅子利用者は車の利用が便利です。身障者用も含めて、来館者専用駐車場はありません。隣接する市営有料駐車場「日光神橋駐車場」の利用が便利です。「日光神橋駐車場」には、最も美術館入口に近い場所に、身障者用駐車区画が2台分用意されます。

日光神橋駐車場

日光神橋駐車場の身障者用駐車区画からは、舗装されたフラットな通路を通り、美術館エントランスに向かいます。

美術館エントランス周辺のバリアフリー状況

エントランス正面は階段路です。車椅子では左側にある迂回スロープを利用します。

美術館エントランス周辺のバリアフリー状況

美術館入口はフラットな床面の自動ドアです。館内エントランスホールは、フラットな広々とした空間です。車椅子での利用に大きな問題はありません。

エントランスは美術館の2Fになります。小杉放菴記念日光美術館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。2F受付で減免措置を受けて下さい。受付の横から、眺めの良い通路を通り展示室へ向かいます。

美術館のバリアフリー状況

展示室は小杉放菴の常設展示室と、企画展示室があります。展示室内はフラットでスペースに余裕はあり、車椅子で観覧できるバリアフリーな美術館です。

「JR日光駅舎」

大正元年に完成した洋館が駅舎です。改札口から続く1Fフロアはフラット構造で、車椅子で問題なく利用できます。エントランスの天井には「鳴龍」が描かれ、真下から車椅子で手を打つことができます。

JR日光駅のバリアフリー状況

2Fが有名な「ホワイトルーム」。昔の一等旅客専用特別待合室で、当時のシャンデリアが保存され点灯しています。無料で観覧できる大正時代の特別室です。

JR日光駅のバリアフリー状況

ただし2Fへは階段のみで、エレベーターはありません。車椅子では少し離れた場所から、駅舎全体の景観と2F室内に輝くシャンデリアを眺めることになります。

JR日光駅のバリアフリー状況

1F「みどりの窓口」は、日光の観光情報コーナーにもなっています。武者兜や小杉放菴の作品の展示があります。

JR日光駅のバリアフリー状況

駅舎の横にトイレ棟があり、綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。

JR日光駅のバリアフリー状況

JR日光駅舎内には大きな物販店はありません。

「日光自然博物館」

「中禅寺湖」の近くにある博物館です。日光の地形と成り立ち、動植物の生態などを学ぶことが出来ます。

日光

アクセスは車が便利。専用駐車場はなく、県営駐車場「華厳の滝第一駐車場」を利用します。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

日光

駐車場から博物館まではフラットな舗装路です。ただし冬季は降雪、積雪の可能性があります。

「日光自然博物館」は有料の博物館ですが障がい者減免制度があり、本人の観覧料が無料に減免されます。障がいの等級によっては介助者も減免されます。

博物館は2フロア構成でエレベーター、バリアフリートイレが有ります。1Fには映像ホール、2Fには展示室があり、奥日光の自然を学べます。明治以後の国際避暑地としての日光の文化史を学ぶことも出来ます。

栃木県立日光自然博物館

「日光湯元ビジターセンター」

1994年に開設された環境省の施設です。駐車場無料、入館無料で、奥日光の地形、動植物の生態、ハイキングコースなどを紹介しています。

湯ノ湖歩道

駐車場は道を挟んだビジターセンターの正面にあり、身障者用駐車区画が用意されています。

入口へのスロープがあり車椅子での入館は可。ただし地面からスロープに乗り上げるところに5㎝ほど段差があります。

湯ノ湖歩道

トイレは、ビジターセンターの本棟の横に独立トイレ棟があり、バリアフリートイレが併設されています。ただし冬季は積雪で利用が難しくなるトイレです。

湯ノ湖歩道

センターは館内に入った瞬間に全貌を見わたせる広さですが、詳しい解説がある展示物が数多くあります。館内の床はフラットで通路幅は余裕があり、車椅子では見難い展示もありません。車椅子で利用できるビジターセンターです。展示物として通路脇のベンチのような台の上に動物の毛皮があります。

湯ノ湖歩道

ビジターセンター内のスタッフの皆さんに質問をすると、実に博学な知識をもって答えていただけます。疑問があればどんどんスタッフに聞いてください、という案内です。

湯ノ湖歩道

~最後に日光観光を楽しみながら買い物が出来る、バリアフリーショップの情報です~

「大笹牧場」

車椅子でお買い物や食事ができる観光牧場です。

日光車椅子観光ガイド 霧降高原 大笹牧場 バリアフリー情報

古い歴史をもつ牧場ですが、観光牧場のなかではバリアフリー度が高い施設です。日光から霧降高原に向かうロケーションなので、観光のピークは夏場。涼しい高原で牧場遊びが楽しめます。駐車無料、入場無料の牧場です。

大笹牧場

広い駐車場があります。観光シーズンは誘導係のスタッフがいるので、車椅子利用者はその旨を申告相談してください。身障者用駐車区画の用意があり誘導していただけます。バリアフリートイレは2か所のトイレ棟内にあります。

レストハウス入口には車椅子用のスロープがあります。売場内の通路幅は、それほど余裕はありませんが、極端な混雑がなければ車椅子で利用可能です。

大笹牧場

ショップには、牛乳やソフトクリームなどの乳製品、ハムやソーセージなど、観光牧場の定番は揃っています。お菓子類も豊富です。

ショップ以外には、ジンギスカンハウス、アスレチック、乗馬体験、夏場はオートキャンプ場、冬場はスノーモービル広場。観光牧場でイメージできることは、用意されています。ただし体験工房はレストハウスの2Fが会場で、階段しかありません。

食の体験工房」はレストハウスの2F

「戦場ヶ原三本松園地」

戦場ヶ原で買い物や食事ができます。「三本松園地」の語源は、かつて三本の松があったこと。枯れてしまい今はありません。標高約1,400m、男体山をバックにした広い駐車場がある園地です。

施設構成は、駐車場、数軒のお土産屋&食事処、公衆トイレ、そして「園地」と称される緑の公開空地です。

駐車場には身障者用駐車区画が2カ所に設けられています。駐車場の出入口近くの戦場ヶ原展望台に行くには近い場所と、駐車場奥の公衆トイレの近くです。

1998年に建てられた独立棟の公衆トイレにバリアフリートイレが併設されていますが、水が凍結するので冬季は閉鎖されます。

数軒の土産屋と食事処は、完全にバリアフリーとまではいきませんが、車椅子で何とか利用できるお店です。お店を選び、行動する場所を選べば、車椅子でも利用可能です。

一番の老舗である「三本松茶屋」は明治4年の開業で145年の歴史があります。現在の社長は3代目。初代、2代目と、いずれも社長を50年以上務めています。すでに4代目も2003年に入社済みです。

奥日光三本松園地

「園地」には「開拓農地・・・」という掲示や碑が何か所かにあります。ここは第二次大戦後、満州開拓団の引き上げ地になり、開拓された「戦場ヶ原開拓農地」です。

未舗装なので車椅子での散策はやや厳しいのですが、頑張って開拓農地方面に進むと、北海道の開拓地を思い起こすような農地が広がってきます。「園地」の見ものは、バックにそびえる男体山の雄姿です。

戦場ヶ原をのぞむ展望台は、駐車場から道を渡って20mほど進んだ場所。手前まで車椅子で行くことができますが、段差があり車椅子のままでは上れません。

展望台への階段は2ルートあり、一つは手すりも何もない階段。もう一つは、手すりはありませんが横柵があり、その上部に手を添えることは出来る階段です。5段ほどの階段を上ることが出来る人は、展望台からの戦場ヶ原を臨めます。ちなみに戦場ヶ原は、この地で神様が戦ったという伝説が語源です。

戦場ヶ原展望台

ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、無理のない範囲で、車椅子で日光観光をお楽しみ下さい。

「太子食品日光工場直売所」

※2020年2月以後、コロナ対策で直売所は休業しています。以下は営業時の状況です。

日光の美味しい水でお豆腐が作られます。年末年始以外は土日も営業している、バリアフリーで試食も楽しめる豆腐工場の直売所です。周囲は緑豊かな自然あふれる環境。青森が本社の「太子食品」の日光工場。工場見学ができることでも有名ですが、見学は階段を通るので車椅子では難しいコース設定です。直売所は1F。バリアフリー構造でバリアフリートイレがあります。

太子食品日光工場直売所工場入口には守衛所などはありません。そのまま敷地内へ入っていくと来場者用の駐車区画が現れます。身障者用駐車区画はその先、直売所入口の横に用意されています。

太子食品日光工場直売所店内はフラットでスペースの余裕があります。試食品専用の冷蔵ケースがあり、試食用のお豆腐がカットされて並べられています。他にゆばや豆乳なども。

セルフでケースから取り出して、試食をする方式です。セルフマシン利用でのお茶やコーヒーの用意もあります。そして試食できるテーブルや椅子があり、お醤油など調味料がセットされています。紙のおしぼりの用意もあります。至れり尽くせりの試食コーナーで、出来たてのお豆腐を車椅子で試食できます。

気に入った商品は、冷蔵陳列台にある商品を手に取りレジへ。工場直売品のお土産がバリアフリーに購入できます。

(本稿は2019年3月に初稿を執筆し、2021年7月に加筆しました)

銚子しょうゆ味わい体験館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

※しょうゆ味わい体験館は2020年3月からコロナ対策で休館していました。2023年より、平日のみ予約制で開館しています。最新情報を確認してご利用ください。

醤油の街、銚子。ヤマサ醤油工場内に2016年に誕生した「しょうゆ味わい体験館」は、車椅子で利用できる施設です。

駅からは徒歩7分。工場内に無料駐車場が有るので、車での来場も可能です。車利用の場合、工場入口に守衛所がありますが、特別な手続きをすることなく、そのまま車で工場内に入ります。

マイクロバスが停められるほどの大きな身障者用駐車スペースが、1台分あります。平常時はスタッフから駐車場所の指示はないので、入口周辺の駐車区画に来場者が自主判断して駐車します。

銚子~しょうゆ味わい体験館バリアフリー情報

工場見学は平日のみで要予約。工場見学コースは途中に階段ルートがあります。土日は「映画ホール」での映像鑑賞と「しょうゆ味わい体験館」の自由見学ができます。予約は不要で、両施設ともバリアフリーです。他にお土産が買える工場ショップがあります。

銚子~しょうゆ味わい体験館バリアフリー情報

工場見学者の受付があり、簡単な入場手続きをします。映画ホールで上映が始まる時間なら、そのまま映画ホールへ。駐車場から受付、映画ホールまで、すべてフラットで車椅子での移動に問題はありません。

映画ホール内はフラット構造で車椅子の移動は可能です。シートは背もたれの無い長椅子ベンチ。車椅子用の特別な鑑賞スペースはありません。車椅子のまま映画を見る場合は、シートの後ろ側か、横のスペースからになります。スペースに余裕があるので、問題なく車椅子で映画を鑑賞できます。

銚子~しょうゆ味わい体験館バリアフリー情報

映画は醤油の歴史と製法を紹介する内容です。15分の映画ですが、これをみると醤油通になる、良く出来た内容です。今回取材時は、映画を見終るとお土産に醤油をいただきました。

場内に赤ちゃんがいて、途中で泣き出してしまいましたが、それが許される雰囲気です。声が出てしまうタイプの障がいのある人でも、極端に騒がなければ、映画鑑賞は可能かと思われます。

銚子~しょうゆ味わい体験館バリアフリー情報

「しょうゆ味わい体験館」は、工場見学入口の横に造られた展示とグルメの施設です。ヤマサ醤油の歴史、醤油づくりの道具などが展示解説されています。醤油の発酵をバーチャル体験できるIT系の展示もあります。「しょうゆ味わい体験館」はバリアフリー。車椅子での利用、展示の見学は可能です。

グルメは「せんべい焼きコーナー」と「しょうゆソフトクリーム」の販売。煎餅は1枚100円。これを買って煎餅焼きコンロで、自分で焼いていただきます。子どもが焼けるように、コンロは低い位置にセット。車椅子からでも煎餅を焼くことが出来ます。焼き上がりまで約10分。館内にフリーテーブルがあるので、そこで焼き立て煎餅をいただけます。無料のお茶サービスもあります。

銚子~しょうゆ味わい体験館バリアフリー情報

「しょうゆ味わい体験館」の並びに、独立棟の工場ショップがあり、各種醤油および醤油関連商品が販売されています。会計はクレジット不可で現金のみです。ショップ内の通路は並みの幅があり、混雑していなければ車椅子でのショップ内回遊は可能です。

逸品として「ここでしか買えない特上醤油」が販売されています。普通の醤油と比べると値段が高い醤油ですが、小さな瓶に入って600円ほど。人気商品です。

ショップの前にあるテイクアウトスタンドでは「せんべい焼きそば」が販売されています。「しょうゆ味わい体験館」内のフリーテーブルなどで、車椅子でいただくことができます。

銚子~しょうゆ味わい体験館バリアフリー情報

映画ホールと「しょうゆ味わい体験館」の間にトイレ棟があります。広くて設備が新しいバリアフリートイレがあります。

屋内施設ですが、駐車場から各施設へ移動する間に屋根はなく雨天は濡れます。映画ホールと工場ショップはバリアフリー施設です。銚子ヤマサ醤油工場の「しょうゆ味わい体験館」は車椅子で利用できます。

(本稿は2018年7月の取材に基づいています)

崎陽軒横浜工場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

工場見学が大人気の「崎陽軒横浜工場」。予約不要で利用できる「プチミュージアムショップ」もあります。車椅子からみた崎陽軒横浜工場のバリアフリー状況を紹介します。

崎陽軒横浜工場は港北インターチェンジの近くにあり、アクセスはバスか車です。車椅子利用者は、車の利用が便利です。

来場者用駐車場は5台分の駐車スペースがあり、一番奥のスペースが身障者用になっています。工場見学が開催される日は、駐車場は予約制です。予約方法など、さらに詳しく紹介します。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

工場見学の実施日は水曜日から土曜日。毎月月末と年末年始はお休みです。

予約制で3か月前からネット予約ができ、ネット予約時に駐車場も予約します。すでに満車の場合はその旨が表示され、「交通手段を修正」すると予約ができるシステムになっています。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

工場見学は一日4回実施。車椅子利用者の受付は、各回2名までです。こちらも予約申し込み時に、システム上で車椅子利用を指定します。

工場エントランスのバリアフリー状況です。来場者用駐車場の横に、入口への段差回避スロープがあります。スロープの先、工場建物入口のドアは手動式です。

駐車場からエントランスまでは屋根はありませんので、短い距離ですが雨天は濡れます。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

食品工場なので工場内は土足禁止です。車椅子で工場内を利用できるように、粘着マットが敷いてある段差解消ルートが用意されています。車椅子では粘着マットの上を通行して工場内へ入ります。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

建物入口を入った左側に、広くて設備が新しいバリアフリートイレがあります。

「プチミュージアムショップ」は入口右側で、土足でそのまま利用できます。崎陽軒横浜工場内に2013年にオープンした「プチミュージアムショップ」は、崎陽軒の焼売についての勉強をしながら、アツアツの焼売をいただくことが出来る、面白いミュージアムショップです。予約不要で毎月月末と年末年始以外は営業しています。

工場見学がない日曜日から火曜日は、駐車場は予約不要で利用することができます。そして、現在のところそれほど混みあうことはありません。

「プチミュージアムショップ」には焼売弁当など崎陽軒の人気商品が並んでいます。イートインで楽しめるのが「工場できたてアツアツメニュー」。アツアツの焼売やまんじゅうを、市価よりも少しお得にいただけます。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

旅のイメージで、ショップ内に列車シートが3ボックス配置されています。そこに座って「工場できたてアツアツメニュー」をいただく企画です。昔ながらの列車のボックスシートを再現しているので、車椅子での利用はできません。ショップ内には車椅子用のイートイン設備はないので、ボックスシートの横に車椅子をつけて、アツアツメニューをいただくことになります。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

ボックスシートの車窓がタッチパネル式モニターで、焼売の製造など工場見学で学ぶメニューが用意されています。崎陽軒の歴史などのメニューもあり、アツアツメニューをいただきながら、社会科見学ができる趣向です。面白いコンテンツが用意されています。ただしボックスシートの横に車椅子をつけた状態だと、車椅子からタッチパネルまでは手が届きません。

「プチミュージアムショップ」アツアツメニューをいただく場合、ボックスシート、車窓がタッチパネル、という設定は、車椅子利用を想定していません。したがって健常者と同行すると何かと便利です。また車椅子につけるテーブルがあると、より便利です。そして、お茶のサービスはありません。焼売やまんじゅうに合う、お好きな飲料を持参することをお薦めします。

崎陽軒横浜工場バリアフリー情報

崎陽軒横浜工場見学は曜日限定開催で予約制、各回2名の車椅子定員があり、駐車場も予約が必要です。

「プチミュージアムショップ」は毎日営業。工場見学が無い日は、予約不要で駐車場が利用できます。

横浜市金沢区にある「文明堂食品横浜工場直売店」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年9月の取材に基づいています)