埼玉県秩父市、西武秩父駅直結の「西武秩父駅前温泉祭の湯」は、2017年に誕生した日帰り温泉施設で、土産コーナーとフードコートは車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
西武秩父駅直結ですが、駐車場があるので車での利用も便利です。専用駐車場が満車で提携駐車場を利用しても、ややラフな路面や緩やかな傾斜路はありますが、車椅子での移動はそれほど辛くはありません。施設利用による駐車料金の減免サービスがあります。
2017年の施設ですからバリアフリー設計です。温泉棟は2フロア構造で温泉は2F。エレベーターがあります。館内は土禁で靴を脱いで利用します。車椅子利用者は、原則として館内専用の車椅子に乗り換えての利用。杖は消毒をして館内で利用できます。
1Fの食事処は、広くてフラットなレストラン。2Fのお風呂は無駄な段差は少なく、手摺などがある、今どきの一般的なバリアフリー仕様です。介助歩行が可能な人なら入浴できます。
有料の半個室タイプの「プレミアムラウンジ」があり、座席指定のリクライナーでゆっくりくつろげます。週末はここで宿泊することも可能。ただし車椅子利用者への特別な配慮はない設計です。
温泉施設以外に、入場無料の物販施設とフードコートがあります。物販施設は「ちちぶみやげ市」。駅前から繋がる屋内施設です。施設内はフラットで、店内通路幅は余裕のある設定。車椅子での買い物は可能です。綺麗なバリアフリートイレの用意があります。電車利用のお客さんが多いので、レッドアロー出発時刻前は、レジが集中的に混雑する傾向があるようです。
物販エリアの先はフードコート「呑食処祭の宴」。「わらじかつ」のお店など7店舗と、専用テーブル席がある焼肉屋が入ります。フードコートはフラットでバリアフリーですが、一般的な通路幅なので、混雑時は奥のテーブル席まで車椅子で行くのは苦戦します。空いていれば車椅子での利用は可能なフードコートです。お店から買った商品を車椅子で運ぶ、特別なツールの用意はありません。
「西武秩父駅前温泉祭の湯」の日帰り温泉は、車椅子のための特別な設備はありませんが、一般的なバリアフリー設備はあります。フードコートは空いていれば車椅子で利用できます。物販施設はバリアフリーで、車椅子で問題なく買い物ができます。
(本稿は2018年11月の取材に基づいています)