湯河原温泉万葉公園まち歩き 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

神奈川県湯河原町の湯河原温泉場中心部は、町の公式観光サイトで「まち歩きマップ」が公開されている散策が楽しいエリアです。しかしながら中心部は傾斜地で、かつ千歳川沿いに広がる万葉公園は段差のある未舗装遊歩道があるので、車椅子で無理なく散策できる範囲は限られます。

湯河原温泉万葉公園

車でアクセスする場合、万葉公園玄関テラス横にある有料駐車場の利用が便利です。駐車場の入口はややわかりにくいのでご注意ください。収容12台の小さな有料駐車場で、内1台が身障者用駐車スペースです。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

湯河原温泉万葉公園

駐車場の入口にあるゲートには、一般駐車区画とは別に身障者用駐車区画の発券ボタンがあります。このボタンを押して駐車券の発券を受けると、外に表示されている身障者用駐車区画の表示が「満」になります。

湯河原温泉万葉公園

身障者用駐車区画の横から、万葉公園玄関テラスの1Fに横移動でアクセスできます。1Fはカフェなどがあるバリアフリー施設で、バリアフリートイレが用意されています。ただし万葉公園玄関テラス1Fから藤木川沿いの「まち歩きマップ」エリアに移動するには階段路を通ります。車椅子利用者は駐車場出入口から、車と同じ道を通り、「まち歩きマップ」エリアに移動します。

湯河原温泉万葉公園

駐車場出入口から県道75号線に出て、まち歩きの中心点となる落合橋付近に移動します。このルートなら急坂を避けて車椅子で散策できます。

湯河原温泉万葉公園

落合橋から車椅子で滝壺鑑賞ができる観光スポットにアクセスできます。万葉歌碑が建つ入口からトンネルに入ります。

湯河原温泉万葉公園

トンネルを抜けると滝壺があります。車椅子でここまで滝壺に近づける観光スポットは珍しい。やや狭いながらも舗装通路が整備されています。

湯河原温泉万葉公園

藤木川沿いの「まち歩きマップ」エリアは、県道75号線沿いにあるお店などを巡る傾斜路の散歩道です。出入口に段差のあるお店があり、県道の歩道が狭い箇所もあるので、車椅子では無理のない範囲で散策を楽しんでください。メインの道路から一本入った藤木川に沿った散歩道があります。この道のほうが車椅子ではお散歩しやすい舗装路面です。

湯河原温泉万葉公園

蛍が舞う散歩道です。

湯河原温泉万葉公園

路面には湯河原を紹介するイラストが描かれています。

湯河原温泉万葉公園

鮎が泳ぐ清流、藤木川の自然を楽しめる散歩道です。ただし緩い傾斜路なので、体力の範囲で散策を楽しんでください。

湯河原温泉万葉公園

湯河原温泉万葉公園周辺の車椅子観光は、バリアフリーな滝壺鑑賞と藤木川沿いの散策がお薦めです。

(本稿は2026年6月に執筆しました)

「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

旧軽井沢銀座通り 車椅子からみた主な施設のバリアフリー状況

軽井沢の中心地、旧軽銀座は江戸時代に中山道の宿場町として繁栄し、明治時代には外国人の避暑地として、そして別荘族や観光客に愛される商店街として発展してきました。歴史ある観光地なだけに、必ずしもすべての施設やお店がバリアフリー仕様ではありません。主な観光施設や人気ショップのバリアフリー状況を紹介します。

旧軽井沢銀座通り

〇町営旧軽井沢駐車場と「赤バス」のバリアフリー状況

アクセスの状況です。旧軽周辺には数多くの有料駐車場があります。その中で、身障者用駐車スペースがしっかりと用意されているのは「町営旧軽井沢駐車場」です。

旧軽井沢銀座通り

入口の近くに2台分、幅広い区画の身障者用駐車スペースが用意されています。駐車場入口にスタッフがいる場合は、車椅子利用を申告すると誘導していただけます。

旧軽井沢銀座通り

そこが満車の場合は、出口の手前に4台分用意されています。こちらの区画は、スペースはあまり広くはありません。

旧軽井沢銀座通り

身障者用駐車スペースに駐車できれば、駐車場から外まで坂道を通らずに移動できます。ただしこの間の路面は必ずしもフラットではなく、経年劣化によって荒れている箇所、デコボコになっている箇所があります。車椅子を慎重に移動させてください。

旧軽銀座を通り、軽井沢の観光名所を巡る通称「赤バス」は、設備面では車椅子利用への特別な配慮がないレトロ車両です。ご自身あるいはご家族の障がいの状況に応じて、利用の可否を判断してください。

旧軽井沢銀座通り

〇旧軽ロータリー周辺のバリアフリー状況

旧軽井沢銀座通りの入口にある旧軽ロータリー周辺には数多くのお店があります。

旧軽井沢銀座通り

有名店「レストラン酢重正之」は、1F席なら車椅子で利用可能です。出入口は段差解消されています。

旧軽井沢銀座通り

「三面馬頭観世音菩薩」は、荒れた未舗装路面の中にいらっしゃるので、車椅子で近づくことはできません。無理のないところから拝顔します。

旧軽井沢銀座通り

シンボルの電話ボックスも、未舗装段差路にあります。車椅子で中に入るのは困難。手前の舗装路からの記念撮影は可能です。

旧軽井沢銀座通り

〇旧軽井沢銀座通りの路面のバリアフリー状況

旧軽井沢銀座通りに入ります。この通りの路面はレンガ敷風ですが、車椅子にはほとんど衝撃はきません。舗装路面と同じ感覚で通行できます。通りの両脇にある側溝のふたには、部分的に小さな段差がある箇所もあります。

旧軽井沢銀座通り

建ち並ぶ商店のバリアフリー状況はそれぞれです。段差解消しているお店もありますが、出入口に段差があり、車椅子では入店できないお店も少なくありません。

旧軽井沢銀座通り

〇軽井沢観光会館のバリアフリー状況

旧軽井沢銀座通りの中心部にある観光会館は、24時間利用可能なバリアフリートイレがあります。有料トイレですが、開館時間内は障がいのある人は無料で利用できます。スタッフに申告してください。

旧軽井沢銀座通り

銀座通りに面した会館の正面入口は段差があります。

旧軽井沢銀座通り

段差回避ルートはテニスコート通り面したトイレへの入口です。

旧軽井沢銀座通り

館内1Fには軽井沢を紹介する展示があります。車椅子で見学可能です。

旧軽井沢銀座通り

旧軽井沢銀座通り

2Fにも展示があります。エレベーターはなく2Fへは昇降椅子を利用します。

旧軽井沢銀座通り

1Fに飲食ができる休憩室が用意されています。フラットなお部屋なので車椅子で利用可能。商店街で買ったものをいただくことができる穴場休憩室です。

旧軽井沢銀座通り

〇チャーチストリートのバリアフリー状況

旧軽井沢銀座通りで一番の大規模商業施設のバリアフリー状況です。

旧軽井沢銀座通り

1Fは段差のないバリアフリー構造。車椅子で問題なく利用できます。

旧軽井沢銀座通り

数多くのお店が入る2フロア構造の大規模施設です。

旧軽井沢銀座通り

ほとんどのお店は車椅子で入店可能です。

旧軽井沢銀座通り

中央広場も車椅子で利用可能。

旧軽井沢銀座通り

広場の横は水車が回っています。

旧軽井沢銀座通り

2Fへの一般ルートは階段路。

旧軽井沢銀座通り

エレベーターもあります。

旧軽井沢銀座通り

1Fに有料のバリアフリートイレが用意されています。

旧軽井沢銀座通り

〇聖パウロカトリック教会のバリアフリー状況

旧軽井沢銀座通りからチャーチストリートの1Fを突き抜けると、聖パウロカトリック教会があります。

旧軽井沢銀座通り

旧軽井沢銀座通り

今回取材時はコロナ対策で開堂は中止されていました。外観だけでも数多くの見どころがあります。

旧軽井沢銀座通り

協会の周囲は段差のない舗装路面です。車椅子での礼拝は可能です。

旧軽井沢銀座通り

旧軽井沢銀座通り

〇浅野屋とデリカテッセンのバリアフリー状況

最後に旧軽井沢銀座通りを代表する、超人気店のバリアフリー状況を紹介します。

パンの「ブランジェ浅野屋」の出入口は段差解消されています。出入口のドアは手動。店内通路は余裕があるとは言えませんが、混雑していなければ車椅子で買い物ができます。店内のレストラン・カフェコーナーも、フラットで可動式テーブル席なので、車椅子で利用可能です。

旧軽井沢銀座通り

美味しいハムやソーセージが大人気の「軽井沢デリカテッセン」。2か所ある出入口は、全く段差のない構造です。店内は広くはありませんがフラットな構造で、販売台の商品に車椅子から手が届きます。ケース内の商品は、販売スタッフに声をかけて購入するので、車椅子で買い物ができます。

旧軽井沢銀座通り

新しい建物が少ないので、出入口に段差がある店、エレベーターがない2階席中心の店などが少なくありません。特に、旧軽井沢銀座通りで、車椅子で食事をする場合は、事前にお店のバリアフリー状況を個別に確認しておくことをお薦めします。

軽井沢らしい素敵な美術館「軽井沢ニューアートミュージアム」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年6月に執筆しました)

秩父・長瀞・甲州を車椅子で訪ねる お薦めバリアフリードライブコース

大自然に抱かれた観光地、埼玉県の秩父長瀞エリアから山梨県の甲州市方面は、車椅子では観光が難しい有名スポットが多々あります。障がいのある家族と一緒に、適切に休憩をとりながら遊べる、バリアフリーなドライブコースを紹介します。

関越自動車道の花園ICから中央高速道路の一宮御坂ICまでのコース設定で、所要時間は丸一日または一泊二日程度です。

(花園IC⇒3km)

「JA花園直売所」

新鮮野菜や花卉売り場がある大型産直ショップです。2015年に新築されたバリアフリー施設で、車椅子で快適に買い物が出来ます。朝9時開店です。

(JA花園⇒500m)

「花園フォレスト」

スイーツやパンのアウトレットです。レストランも人気です。大型施設でバリアフリー仕様。庭園にはバラ園があります。キャッチコピーは「薔薇とスイーツのシャトー」です。

(花園フォレスト⇒16km)

「寶登山神社」

この神社はバリアフリー仕様ではありません。

長瀞渓谷の景観を楽しめる287号線を走るか、急ぐなら有料道路「西関東連絡道路」を利用します。

創建は神代の古社です。境内は段差回避スロープルートがあり、きつい傾斜路を進めれば、車椅子で本殿の前までは行くことが出来ます。ただし拝殿は3段の上です。

多少無理をしても、長瀞らしい観光を楽しみたい家族にだけお薦めします。

(花園フォレスト⇒15km)

「埼玉県立自然の博物館」

無理をしない場合は、「寶登山神社」はとばしてこの博物館を目指してください。

寶登山神社からも近く、名勝長瀞の岩畳や「月の石もみじ公園」に隣接。車椅子で長瀞らしい風景に出会える立地です。

無料駐車場があり、館内はバリアフリー仕様、屋外は野外展示観察園「カエデの森」です。車椅子での長瀞観光にお薦めできる施設です。

(自然の博物館⇒12km)

「道の駅ちちぶ」

秩父市内中心部に近い道の駅です。お土産、食事、トイレがあり、敷地内には汲み放題の名水「ちちぶの水」があります。

(道の駅ちちぶ⇒1km)

「西武秩父駅前温泉 祭の湯」

駅前ですが専用駐車場と提携駐車場があります。

2017年に開業した施設でバリアフリーです。日帰り温泉を利用しなくても、車椅子で利用できる物販コーナーとフードコートがあります。

(祭の湯⇒10km)

「道の駅あらかわ」

荒川の上流、秩父鉄道線路沿いにある道の駅です。古い施設なのでバリアフリーレベルは高くはありませんが、休憩に利用できます。地元の自然を紹介する入館無料の「山里自然館」があります。

(道の駅あらかわ⇒20km)

「奥秩父もみじ湖」

荒川上流方面へ進みます。途中に「道の駅大滝温泉」がありますが、高低差のある地形に施設が分散している構造なので、車椅子では利用しにくい道の駅です。

冬場であれば、この近くに「三十槌の氷柱」があります。ただしバリアフリー環境ではありません。

車椅子で景観を楽しめるのは「滝沢ダム」、通称「奥秩父もみじ湖」です。ダム管理事務所の近くに、整備された駐車場と公園のようなスペースがあり、車椅子で奥秩父の眺望を楽しめます。

(奥秩父もみじ湖⇒28km)

「道の駅みとみ」

快適なドライブルートを通り、雁坂トンネルをくぐり山梨県に入ります。

山梨県の北の玄関口にある休憩スポットです。古い施設でバリアフリーレベルは高くはありません。トイレ休憩など必要に応じて利用して下さい。

(道の駅みとみ⇒2km)

「広瀬ダム」

笛吹川の上流にある広瀬ダムは、無料駐車場と公園スペースがあり、車椅子で眺望を楽しめます。

(広瀬ダム⇒14km)

「道の駅花かげの郷まきおか」

山梨県内を南下します。次の休憩スポットになる道の駅です。この施設も古くバリアフリーレベルは高くはありません。隣接する「牧岡郷土文化館」は、段差構造で車椅子での見学は出来ません。

(道の駅花かげの郷⇒10km)

「笛吹川フルーツ公園」

山をまるごと公園にした施設です。公園、温泉、資料館、ショップなど数多くの施設があります。高低差が激しいので、立ち寄りたい施設の近くの駐車場を利用するのが車椅子のコツです。

(フルーツ公園⇒9km)

「 桔梗信玄餅工場テーマパーク」

信玄餅の工場見学、アウトレットなどがある大人気の観光施設です。お菓子の詰め放題は、朝一番に整理券をとらないと利用出来ません。

バリアフリートイレはありますが、施設全般バリアフリーレベルは高くはありません。混雑時の車椅子での利用は苦労します。考え方次第ですが、空いている夕方に行き、売れ残って更に値下げ販売している商品を選ぶのが、車椅子では快適で面白いかもしれません。

(桔梗信玄餅工場⇒2km一宮御坂IC)

全ての施設に立ち寄ると、約130kmの走行距離になります。秩父・長瀞・甲州方面へのドライブが、家族の楽しい思い出になることをお祈りいたします。

(本稿は2020年6月に執筆しました)