4ベッドの広いバリアフリールームがあるホテル「いこいの村能登半島」

石川県志賀(しか)町のホテル「いこいの村能登半島」には、4名で利用出来る広いバリアフリールームが2室あります。

 

広さは65㎡超。ゆったりしたスペースの4ベッドルームです。車椅子の人がいる家族旅行などに快適なバリアフリールームです。

 

ホテル施設全体もバリアフリー仕様です。

レストラン、コンベンションルーム、結婚式場、会議室などがあります。

施設全般をチェックしましたが、現在一般的に考えられるバリアフリー対策は備えられています。

大浴場も段差は少なく、必要な箇所に手すりが設置されています。露天風呂にも手すりはありますが、さすがに足の悪い人は利用が難しい造形です。

いこいの村能登半島

宿泊施設にバリアフリールームがあるのは当たり前になってきましたが、ほとんどはツインルームです。

一般的な価格のホテルで、ファミリータイプルームは希少です。

車椅子利用者を含むグループ旅行を楽しみたい人に、お薦めできるホテルです。

 

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

ホテルニューオータニ日本庭園 車椅子バリアフリールート情報

東京都千代田区の「ホテルニューオータニ」の庭園は、江戸時代初期からの記録が残る日本庭園です。車椅子での散策可能ルートは限られます。庭園内のバリアフリールートを紹介します。

なお本稿は2019年10月に執筆しました。

 

○メイン宴会場出入口がバリアフリー

日本庭園への入園は無料で、自由に出入りができます。

日本庭園のへの出入口は計3カ所あります。車椅子で利用出来るのは「ザ・メイン」棟「宴会場階」の出入口です。

日本庭園

○日本一の赤玉石

「宴会場階」の出入口からお庭に出ると、最初にある岩が「赤玉石」です。佐渡島の金山から運ばれた逸品で、砕くと金がでると言われています。

この岩は記念撮影ポイントで、車椅子で近付くことができます。

 

○枯山水を楽しむ

車椅子で通行できる散策路を進むと、右側に「枯山水」の庭が広がります。くっきりと砂に箒で波の線が刻まれています。「枯山水」の庭は「ザ・メイン」棟「宴会場」の前になります。

 

○大木の根、佐渡の化石

「枯山水」の先に進みます。

「枯山水」のお庭と「清泉池」のつなぎ箇所にある、枯山水に薄く水を張ったような池の中にある大木の化石が「佐渡の化石」です。

伝承によると、400年以上前に、この地が加藤清正公の下屋敷だったころにあった大木の根が、そのまま化石になった石。車椅子から見ることができます。

この方向の散策路で、車椅子で進めるのはここまでです。この先は段差があります。

 

○無理をして太鼓橋を渡る

「佐渡の化石」の手前から「清泉池」中にかかる赤い橋が「太鼓橋」です。小さな段差や橋上が急カーブのため、車椅子で渡るのは苦戦しますが、無理をすれば渡れないこともありません。

橋の手前からでも「清泉池」の景観を楽しむことができます。餌場に人が立つと、風格のある真鯉、錦鯉がゆうゆうと泳いで寄ってきます。

この橋の上は、記念撮影ポイント。新郎新婦、結納式の二人、七五三のお子さんなど、次々にプロカメランの撮影が入ります。撮影中は皆さん通行を遠慮するので、「太鼓橋」の両脇には撮影待ちの人が溜まります。

清泉池」中にかかる赤い橋が「太鼓橋

○大滝を滝壺の上から見る

「太鼓橋」を渡った先の左手に「清泉池」から流れ落ちる滝「大滝」があります。

落差6mもある滝で、数多くの巨石を組み合わせて造形されています。

ニューオータニ日本庭園でのハイライトですが、段差路のため滝壺には車椅子では行けません。

滝壺の上の「清泉池」側から、車椅子で覗きこみ鑑賞します。

 

車椅子での散策はここまでが限界です。

散策可能ゾーンは、面積でお庭全体の15%程度。見ることが出来る、というレベルで、お庭の40%くらいです。

ニューオータニ日本庭園

○「もみじ亭」へは別ルートで

「もみじ亭」は庭園内に建つ、事前予約制の一軒家レストランで、鉄板焼きなどが楽しめます。

このレストランの周囲は、その名の通り紅葉が綺麗な一角です。

もみじ亭」は庭園内に建つ、事前予約制の一軒家レストラン

ここに車椅子で向かうには、四谷方面からアクセスします。「ザ・メイン」と称される、ホテル本館の脇にある日本庭園に繋がる歩道を進みます。ニューオータニの敷地のお堀寄りの道です。

この歩道は快適なバリアフリー路面ではありません。傾斜、スロープ、デコボコやゴツゴツがある歩道です。それでも普通の車椅子利用者なら通行可能です。

日本庭園内の「もみじ亭」までは、車椅子で行く事ができます。その先は段差路で、車椅子では日本庭園内へは入れません。

ホテルニューオータニ

ホテルニューオータニの日本庭園内は、ごく一部ですが車椅子で散策ができます。車椅子で庭園の全景を楽しむなら、ホテル上層階の施設内からになります。

ホテル椿山荘東京 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」は、車椅子で利用出来る施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2019年9月の取材に基づいています。

ホテル椿山荘東京

○館内はバリアフリー

ホテル棟とバンケット棟で構成される施設です。両棟とも目白通りからアクセスするメインエントランスは3Fになります。

車やバスでアクセスし、利用する棟の車寄せで降車して、メインエントランスから館内に入るのが一般的なバリアフリールートです。

両棟は3Fの連絡通路で連絡します。館内には車椅子で通行できない段差はありません。上下階移動はエレベーターがあります。

現時点では、ホテルのバリアフリールームは2室と案内されています。

館内の各レストランおよびバンケットホールは、決定的な段差は無く車椅子での利用は可能です。

館内はバリアフリー

○徒歩でのアクセス

目白駅からは2.2kmの距離があります。ほぼ平坦な目白通りの歩道を歩いてアクセスします。

江戸川橋駅からは庭園の入口「冠木門」を目指します。駅エレベーター地上出口から「冠木門」までは600mの距離です。「冠木門」まではほぼ平坦な道ですが、椿山荘庭園内は上り坂になります。

徒歩でのアクセス

○駐車場のバリアフリー状況

メインエントランス周辺の屋外とバンケット棟の地下、ホテル棟の横に駐車場があります。また「バレットパーキングサービス」もあります。

車椅子利用の場合は、メインエントランスのスタッフに相談することをお薦めします。利用者の障がいの状況、介助者の状況、施設利用目的などに応じて、乗降場所、駐車スペース、利用するサービスなどを案内していただけるはずです。

ちなみに、地下駐車場は設備としては新しくはなく、障害者用駐車区画はありますが、それ以外は5ナンバーサイズの区画や、2台収容の機械式区画で、車椅子での乗降が難しい駐車区画です。スタッフに相談して誘導を受けることをお薦めします。

駐車場のバリアフリー状況

○障害者用トイレの状況

障害者用トイレはありますが、現在のところ数は多くはありません。特にバンケット棟を利用する場合は、各階には障害者用トイレがないので注意して下さい。

バンケット棟の2Fは、着替えや着付けができる「衣装室」のフロアです。このフロアの障害者用トイレは、トイレ内に着替えができるスペースがある広いトイレです。車椅子で着替えをしたい場合は、バンケット棟2Fの障害者用トイレの利用が便利です。

ただし1室しかありません。そのように利用されるので、使用中の場合は、空くまで長時間かかるリスクはあります。

駐車場のバリアフリー状況

○庭園のバリアフリールート

椿山荘の庭園の一部は、傾斜路ですが車椅子で散策できます。

館内から庭園で出るバリアフリールートは、ホテル棟の1F庭園出入口です。

庭園のバリアフリールート

庭園のバリアフリールート

バンケット棟1Fの庭園出入口は段差があります。結婚式などでチャペルを利用した場合は、そこから段差なく庭園へ出ることができます。

庭園のバリアフリールート

ホテル棟の1F庭園出入口から先は、下り坂の折り返しスロープ路になります。

庭園のバリアフリールート

その先の赤い橋を渡ると、庭園の中心部にでます。

そこから左に進む、庭園の最下部「冠木門」までの下り坂は段差がありません。

庭園のバリアフリールート

途中には「ほたる沢」があり、初夏の夜は車椅子で蛍狩りが楽しめます。

庭園のバリアフリールート

赤い橋を渡り右に進む上り坂は、滝までは段差がありません。

庭園のバリアフリールート

庭園のバリアフリールート

その先、三重塔に向かうルートは階段路になります。

庭園のバリアフリールート

椿山荘の庭園バリアフリールートは、ホテル棟の1F庭園出入口から、下りは「冠木門」まで、バンケット棟方面は滝までの範囲です。

庭園のバリアフリールート

○庭園レストランのバリアフリー状況

庭園内に3軒の一軒家レストランがあります。

「冠木門」に近い「木春堂」は、エントランスまでは段差は無く、席を選べば車椅子で利用できます。

「無茶庵」は階段路の途中にあるので、車椅子での利用は困難です。

庭園レストランのバリアフリー状況

「錦水」はバリアフリー仕様ではありませんが、利用者の障がいの状況によっては、スタッフの介助や席の設定により、車椅子利用が不可能ではありません。

 

○椿山荘の蛍狩り

条件が良い日なら、「ほたる沢」周辺で、数多くの蛍の舞を、庭園の歩道から車椅子で鑑賞できます。

椿山荘の蛍狩り

椿山荘の見頃は5月中旬から6月中旬です。風が弱い夜の20時頃から閉園の22時までが見頃です。

椿山荘の蛍狩り

雨天など条件が悪い日でも、蛍シーズン中は確実に蛍の光が楽しめるように、椿山荘では庭園の滝の裏側の飼育ケースの中に蛍を放っていますが、この場所へ行くには段差を乗り越える必要があります。

椿山荘の蛍狩り

椿山荘はHPなどで、蛍の状況を詳しく発表しています。たとえば、2017年は、蛍の幼虫が陸に上がるのが確認されたのが4月7日。初の蛍飛翔が確認されたのが5月12日です。

椿山荘では、長年の蛍観察の結果、蛍初飛翔「500度説」を唱えています。蛍の幼虫が陸にあがった日から、1日の平均気温を積算して500度に達した日が、蛍初飛翔の日になる、という仮説です。

ホテル椿山荘東京

ホテル椿山荘東京の館内は車椅子で利用できます。庭園は車椅子での利用は部分的です。設備ハード構造で補えないバリアフリー面での問題は、可能な限り人的なサービスで対応していただけます。