2018年10月にリニューアルオープンした「とらや赤坂店」のバリアフリー状況を紹介します。
場所は青山通り沿いです。この一帯は坂道で、車椅子での移動は体力を使います。収容台数は9台ですが1Fに駐車場があります。館内への入口に近い駐車区画に車椅子マークがついています。
駐車場から館内へバリアフリーに移動できます。
店舗内はバリアフリー設計です。各フロアは完全なフラット構造で、エレベーターが1基あります。車椅子での利用に大きな問題はありません。B1と2Fにバリアフリートイレがあります。下の写真は2Fのトイレです。スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、ユニバーサルベッドが備えられています。
下のフロアから紹介します。B1はギャラリーで定期的に展示内容が変わります。1Fからエレベーターで地階へ移動し、バリアフリーにギャラリーを見学できます。
リニューアルオープン最初の展示は「とらやの羊羹デザイン展」。羊羹のデザインの変遷や、羊羹を製造する道具が展示されています。入場無料、撮影可、道具の一部は操作もOK。2018年12月末までの企画です。
1Fは来客用フリースペースのようなフロアで、店舗の案内や予約商品の引き渡しなどを行います。スペースの使い方にゆとりがあります。
2Fが商品販売のフロア。このフロアもスペースにゆとりのある設定で、車椅子で品選びが出来ます。定番商品だけではなく、特別なお菓子の提案があります。
3Fは「菓寮」。半個室、カウンター、テラス席などがある喫茶コーナーです。席数は50席超ですが、現在はコロナ対策席数が減らされています。3Fには菓子の製造場があり、ガラス越しに菓子作りの様子を見ることが出来ます。
旧店舗は通称「行灯ビル」で、9F建てのビルでした。それが3F建てになりました。外見のデザインが印象的な店舗です。設計は内藤廣氏で「おだやかな気持ちで和菓子に触れる空間」がコンセプトです。
現在のところ休業日は毎月6日です。ただし12月は無休で営業します。とらや赤坂店は車椅子で利用できるバリアフリー店舗です。
近隣の「高橋是清翁記念公園」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年8月に加筆修正しました。)