埼玉県川口市にある首都高初のハイウェイオアシスです。川口PAの隣接地にある2018年に部分開園した川口市「赤山歴史自然公園」と一体化した施設として、2022年4月に川口ハイウェイオアシスがオープンしました。赤山歴史自然公園の愛称が「イイナパーク川口」です。2つの施設は一体化していますが、首都高速道路サービス(株)が運営する施設が「川口ハイウェイオアシス」で、川口市が管理する公園の愛称が「イイナパーク川口」です。
2022年に開業した川口ハイウェイオアシスのバリアフリー状況を紹介します。首都高速からは川口線上りからアクセスします。ETC/一般共用の川口本線料金所一番左のレーンを通行してください。料金所の先に川口ハイウェイオアシスへの左折進入路があります。旧川口PAへの進入路よりも手前です。
首都高側の駐車場は約200台を収容します。身障者用駐車スペースは計5台分の案内ですが、トイレ棟まで続く屋根付き駐車場は3台分です。
駐車場からトイレ棟までフラットな路面です。
バリアフリートイレは入口近くにあります。
スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。
ユニバーサルベッドは折り畳み式です。
トイレ棟には休憩スペース併設されています。フラットな広い空間にテーブル席が配置され、ディスプレイやパンフレットがあり、渋滞情報、観光情報が提供されています。
トイレ棟の隣が話題の施設「アソブーン」。ボーネルンドがプロデュースする関東最大級の有料のあそび場です。
アソブーンの前は屋根付きの舗装広場があり、商業施設棟につながります。
商業施設棟は駐車場からは屋根がない構造です。
商業施設棟は売店、カフェ、セルフサービスの食堂が営業しています。店内はフラットな構造で、車椅子で利用できます。この施設の開業により、旧川口PAの商業施設は閉鎖されました。
川口ハイウェイオアシスからイイナパーク川口へ移動します。連絡通路は緩い傾斜の舗装路です。
イイナパーク川口は広い自然公園で自由に遊べます。公園内の通路は舗装路で、車椅子で散策できます。ただし一周できる舗装コースはありません。
一般道から利用する駐車場が終点です。川口ハイウェイオアシスへは、来た路を引き返します。
イイナパーク川口のトイレにも、バリアフリートイレがあります。
イイナパーク川口の人気施設は「ふわふわドーム」です。子供たちが元気に遊んでいます。
散策路には池を渡る橋があります。車椅子から水辺の景観を楽しめます。
園内に「地域物産館」が建設されています。現在はプレオープン中ということで、まだ活用されていません。
赤山歴史自然公園の名称は、この地が赤山城跡であることに由来します。赤山城とは、江戸時代初期に関東郡代伊奈忠治が築き、その後も長い間伊奈氏の拠点となったお城です。公園内には歴史自然資料館があり、赤山城の歴史が学べます。イイナパークという名称は「伊奈氏」との語呂合わせでもあります。園内には伊奈忠治公の立像が建立されています。
川口ハイウェイオアシスの商業棟横にあるテラスから「川口市めぐりの森」が見えます。この施設は川口ハイウェイオアシス、イイナパーク川口の開発と一体になって建設された、川口市公営の火葬場です。
川口ハイウェイオアシスは車椅子で利用できるバリアフリーな首都高速PAです。イイナパーク川口は、車椅子で散策できる舗装通路がある公園です。
(本稿は2022年6月に執筆しました)