東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区白金台「東京都庭園美術館」の企画展「ルネ・ラリック」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

本展は2020年2月1日から4月7日の開催です。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○障害者減免制度の変更点

東京都庭園美術館は、観覧料の障害者減免制度があります。本展より、障害者本人と介助者2名までが無料に減免されるようになりました。

敷地内に来園者用の有料駐車場があります。駐車場も障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で駐車料金が無料に減免されます。庭園入口のスタッフに障害者手帳を提示して、誘導に従い園内に車を進めます。

2020年2月現在で、HPには「障害者の利用は事前に連絡してください」という案内が掲載されていますが、今回確認したところ事前連絡は不要で直接来園して構わないそうです。

制度内容は今後も変更される可能性があるので、最新情報を確認して利用して下さい。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○美術館内のバリアフリー状況

庭園と旧朝香宮邸そして新館で構成される美術館です。

企画展「ルネ・ラリック」は、旧朝香宮邸と新館の館内で開催されています。

館内への出入口は旧朝香宮邸の正面玄関です。ここには段差があるので、スタッフが用意してくれる簡易スロープを2本通り、館内に入ります。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

旧朝香宮邸は一部3フロア構造で、1Fと2Fを結ぶ外付けのエレベーターがあります。ただし2F内に段差があり、ここも簡易スロープを通ります。

屋上階3F「ウインターガーデン」は「ルネ・ラリック」では非公開です。公開されている時でも、階段のみで車椅子では上ることはできません。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

旧朝香宮邸内の各部屋の出入口は、小さな段差があります。近年段差箇所にカーペットを敷くなど細かい改修が行われて、以前よりは車椅子への衝撃が少なくなりました。それでも完全なフラット構造ではなく、部屋によってはそれなりの段差が残っています。特に2F「北の間」の出入箇所は段差があります。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

新館はバリアフリー仕様、車椅子で問題なく利用できます。

障害者用トイレは旧朝香宮邸1Fと新館に用意されています。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」車椅子観覧ガイド 

○旧朝香宮邸でアール・デコを楽しむ

アール・デコの館、旧朝香宮邸内に、アール・デコの代表作家ルネ・ラリックの作品が展示される企画展です。これ以上はない環境での展示です。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

展示される作品の多くは諏訪の「北澤美術館」の所蔵品で、東京都庭園美術館の秘蔵品も展示されます。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

テーブルウエア、香水瓶、カーマスコット、花瓶、ランプなど、展示作品のジャンルは多彩。その作品に合った部屋での演出がある展示です。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

一部の小型展示品は、車椅子からの目線では真横から鑑賞する高さになります。それでも車椅子から見難い、気になる展示はありませんでした。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

新館では作品の展示と、ルネ・ラリックに関するガイドビデオのリピート上映があります。

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

東京都庭園美術館「ルネ・ラリック」

「ルネ・ラリック」は東京都庭園美術館に相応しい企画展です。途中で簡易スロープを通りますが、車椅子で鑑賞出来ます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都墨田区両国「江戸東京博物館」の特別展「江戸ものづくり列伝」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

会期は2020年2月8日から4月5日までです。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○江戸博のバリアフリー状況

JRまたは地下鉄両国駅から江戸博エントランスまでは、車椅子で2~3分の距離です。

来館者用の駐車場があり、障害者手帳の提示で駐車料金が無料に減免されます。駐車場は屋根の下なので雨天でも濡れずに利用できます。

会場は1Fの特別展示室です。エントランスから展示室入口まで、段差のないフラットなルートです。

1Fには障害者用トイレが2つあり、内1つにオストメイトとウォシュレットが付いています。ユニバーサルベッドはありません。

特別展「江戸ものづくり列伝」の観覧料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者2名までが無料に減免されます。特別展示室入口受付で手帳を提示して減免措置を受けます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○音声ガイド券のプレゼント

スポンサー企業の提供で、1日先着10名に限り、各種障害者手帳を持っている人とその介助者1名まで、無料で音声ガイドを借りることができます。

受付で「音声ガイド券」をいただき、すぐ横の貸し出しコーナーに提示して音声ガイド機を借ります。

音声ガイドのナビゲーターは「神田松之丞」氏で、講談が聞けるボーナストラックがあります。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○車椅子で鑑賞できる展示方法

展示は6パートの構成です。展示物は絵画、工芸品、小物、実用品など多彩ですが、車椅子からの目線で決定的に見えない展示品はありません。車椅子目線で真横の高さに展示されている小さい展示品はあります。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

会場内の移動スペースは余裕があり、多少の混雑程度なら車椅子で困ることはありません。鑑賞動線は、途中で逆走するなど非合理的なルート設定はありません。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド 

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○江戸職人の再認識

明治初期に世界一周の旅をして日本を訪れたヨーロッパ貴族「バルディ伯爵」の紹介と、「ベニス東洋美術館」所蔵の氏のコレクション展示から始まります。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

第三章から第六章までは、5人の名工の作品を中心に展示されます。5人とも知る人ぞ知る名工。江戸博の所蔵品を中心に、みごとな「ものづくり」を鑑賞できます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

この世界に詳しい人でない限り、伯爵のコレクションをはじめ、ほとんどの展示品は初見の名品だと思われます。

江戸東京博物館「江戸ものづくり列伝」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

あまり知られていない「ものづくり」の世界を車椅子で観覧できます。「江戸ものづくり列伝」は、江戸博らしい面白い企画です。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

毎年春に横浜みなとエリアで開催される花と緑のフェアは、車椅子で楽しめるイベントです。美しいお花を車椅子で鑑賞する主なバリアフリーコースを紹介します。

「ガーデンネックス横浜」として「みなとエリア」と「里山ガーデン」の2つのエリアがあり、春と秋の企画で「ガーデンシティ横浜」を推進します。横浜市の花は「バラ」で、春は「横浜ローズウィーク」が開催されます。そして「横浜市緑の協会」が40年以上前からおこなっている緑化推進運動「よこはま花と緑のスプリングフェア」が4月に開催されます。

詳細は各イベントのホームページなどで確認してください。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

○横浜公園から日本大通りへ

横浜スタジアムやチューリップ花壇がある横浜公園一帯から、山下公園方面へつながる日本大通りの歩道に、花壇、フラワータワー、ハンギングバスケットなど、様々なお花が飾られます。

横浜公園内の「日本庭園」も含めて、このエリアは車椅子で散策できます。

過去の実績では、日本大通りの花壇は、4月中旬から5月のGWまで展示されます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

○山下公園の状況

春の花イベントのメイン会場は山下公園です。

花壇「未来のバラ園」は、段差を回避すれば車椅子で園内を散策できます。

山下公園

山下公園内には、数多くの創作花壇やお花がアレンジされたアートが展示されます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

山下公園全域、車椅子で散策できます。

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

横浜の春恒例イベント 花のフェア 

○山下公園から象の鼻パークへ

例年、象の鼻パーク一帯にも創作花壇などが展示されます。

山下公園から象の鼻パークへ車椅子で移動する場合、地上歩道を通行すると路面に小さなデコボコが多く、車椅子にガトゴト衝撃がきます。

山下公園出口横のエレベーターでブリッジに上り、そのまま象の鼻パークまで移動し、スロープ路を下りるルートは路面がフラットです。

象の鼻パークへ

○港の見える丘公園へ

山下公園に次ぐメイン会場は「港の見える丘公園」です。横浜イングリッシュガーデンを中心に、美しいお花を楽しめます。

車椅子では、元町駅から「アメリカ山公園」までエレベーターで上ります。そこから「港の見える丘公園」までは、一部急坂や狭い歩道を通行します。

「港の見える丘公園」から、洋館めぐりなど山手エリアの車椅子での散策路は、アップダウンが激しく、かつ歩道路面が石畳風でデコボコしています。車椅子向きの散策ではありません。

港の見える丘公園

港の見える丘公園

春の横浜はお花がいっぱいです。山下公園周辺は、車椅子で春の花のフェアを楽しめます。

(本稿は2020年2月に執筆しました)