東京ミッドタウン デザインハブ 車椅子利用ガイド バリアフリー事情

東京ミッドタウンにある「デザインハブ」は、ミッドタウンタワーの5Fに約100坪の展示スペースを有する、2007年に開設されたデザインネットワークの拠点です。

東京ミッドタウン全体のバリアフリー情報は、別稿「六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

「デザインハブ」は開催する無料企画展によって、人と社会、日本と世界を「つなげる」。展覧会に連動したセミナーやワークショップなどで、デザインを「ひろげる」。専門的な学びの場を提供して、デザイン人材を「そだてる」。この「つなげる」「ひろげる」「そだてる」の3つが、「デザインハブ」の活動目的です。

例えば、夏休みの人気企画は子供向けのワークショップ「キッズウィーク」。デザイナーが先生になって子どもにモノづくりを指導する夏休みの自由研究にぴったりな企画です。無料のワークショップもありますが、1000円程度の参加費をとる企画もあります。例年募集が始まるとすぐに満員になるそうです。

車椅子でのデザインハブへのアクセスルートは、ミッドタウンタワーのB1または1Fの左手奥にあるエレベーターの利用が便利です。B1のエレベーターの近くに、バリアフリートイレがあります。地下鉄駅からも、地下駐車場からも、外に出ないで行くことができます。

デザインハブ

「ミッドタウンタワー」4Fと「ガレリア」3Fが階段でつながり、そこには昇降機があります。この昇降機を利用するには、インターファンで管理事務所に連絡をして、スタッフに来てもらい操作をしていただきます。B1か1Fからの利用をお薦めします。

デザインハブ

「デザインハブ」のエントランス部は、やや距離のあるアプローチで、30mほど進むとメインの展示スペースに到着します。

デザインハブ

企画展によって場内のレイアウトは変わりますが、展示室はフラットな構造です。

東京ミッドタウン~デザインハブ

また手動ドアを通る必要はありますが「デザインハブ」内のトイレにも、バリアフリートイレがあります。

デザインハブ

メインの展示スペースの横、窓側には仕切られたスペースがあります。この「デザインハブ」に参加している機関のスペース、資料室、図書室などです。

参加している機関は、日本で唯一の総合的なデザインプロモーション機関「公益財団法人 日本デザイン振興会(JDP)」、デザインによる国際連携拠点「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」、グラフィックデザイナーの全国組織「日本グラフィックデザイナー協会」、学生作品の展示と発信「多摩美術大学 TUB」で、それぞれ、企画に連動したセミナーなどのイベント、あるいは日常的な活動の拠点として利用されています。

デザインハブ

図書室はメインの展示スペースから利用します。窓からは六本木の眺望が広がります。「デザインハブ」は、視覚的に開放的な空間です。

デザインハブ

デザインハブは車椅子で利用できるデザインネットワークの拠点です。

(本稿は22022年4月に加筆しました)

東京ミッドタウン フジフイルムスクエア 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウン内にある富士フイルムの複合型ショールームで、無料で写真展を楽しめるバリアフリー施設です。

東京ミッドタウン全体のバリアフリー情報は、別稿「六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

フジフイルムスクエアは東京ミッドタウンの1Fにあり、独立したエントランスから入館します。ガレリアからは入館できません。外苑東通りに面した出入口を利用します。屋根なしの区間を通行するので雨天の日は傘が必要です。

東京ミッドタウン~フジフイルムスクエアのバリアフリー事情

開館当初は2フロアを使用していましたが、現在では1Fだけが公開エリアです。エントランスから館内にかけて、全く段差のないフラットな構造で、館内1Fにバリアフリートイレが用意されています。

フジフイルムスクエアは4つのパートで構成されています。「富士フイルムフォトサロン東京」はギャラリーで、原則一週間単位で写真展が開催されます。

東京ミッドタウン~フジフイルムスクエア

ギャラリーはスペース1、スペース2、スペース3、ミニギャラリーがあり、フジフイルムスクエアが企画する写真展の他に、写真家が応募する公募展があります。公募展では、写真家の方が会場にいることが多く、自ら作品を解説している姿を見かけることがあります。各ギャラリーとも車椅子で作品を観覧できるバリアフリーな展示室です。

東京ミッドタウン~フジフイルムスクエア

「写真歴史博物館」は、古い写真機や富士フイルムのカメラとフイルムが紹介されている常設展示があり、壁面を利用して歴史的な写真家の作品を紹介する写真展が開催されます。富士フイルムOBがコンシェルジュとなり、解説や体験のガイドを務めます。社会科見学や修学旅行にも人気ですが、現在はコロナ対策で制限があります。最新情報を確認して利用してください。

東京ミッドタウン~フジフイルムスクエア

「タッチフジフイルム」は、富士フイルムの写真関連製品を展示するコーナー。写真のある生活を提案しています。「ヘルスケアショップ」は、富士フイルムの化粧品関連製品のコーナー。ビューティーコンサルタントがいます。以上の4つのパートは、すべて段差のないフラットな構造です。

東京ミッドタウンのフジフイルムスクエアは、毎週新しい写真展が開催される、バリアフリー施設です。

(本稿は2022年4月に書き直しました)

東京ミッドタウン 21-21DESIGN SIGHT 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウンガーデン内にある「21_21DESIGN SIGHT」は、デザインを通じて様々な出来事や物事について考え、世界に向けて発信し提案を行う場で、あらゆる人々を対象にデザインについての理解と関心を育てていくことを目指しています。21-21DESIGN SIGHTのバリアフリー状況を紹介します。

東京ミッドタウン全体のバリアフリー情報は、別稿「六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

東京ミッドタウン~21-21DESIGN SIGHT

「21_21DESIGN SIGHT」はミッドタウンガーデンに、半分埋まっているような構造の独立棟です。設計は安藤忠雄氏。ミッドタウンガーデン内の歩道はバリアフリー仕様ですが、歩道に屋根はありません。

東京ミッドタウン~21-21DESIGN SIGHT

建物のコンセプトは、三宅一生氏のデザインに触発された「一枚の布」ということ。コンセプト優先の設計ですが、車椅子での利用に決定的な問題はありません。

21-21DESIGN SIGHT

ギャラリー1と2で開催される有料企画展は観覧料の障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入場料が無料に減免されます。建物内に入ると左手に受付があるので、障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。右手は無料ゾーンでミュージアムショップです。

ギャラリー1と2は半地下階にあります。受付の先に階段があり、一般入場者は半地下展示室に階段で下ります。車椅子利用者は受付の横にあるエレベーターを利用して半地下展示室へ移動します。

エレベーターを出ると、半地下展示室へは更に数段の階段があります。この階段には昇降設備はありません。車椅子ではスロープを利用してギャラリーへ移動します。

21-21DESIGN SIGHTのバリアフリー

スロープを下るとギャラリー1と2の中間付近にでるので、そこから一般観覧順路の最初に戻ります。展示会によって観覧順路は異なります。

半地下展示室のエレベーターの高さにバリアフリートイレがあります。変形折り戸のトイレで、スペースが狭く、車椅子での利用はあまり快適ではありません。

21_21DESIGN SIGHT

「21_21DESIGN SIGHT」には、「ギャラリー3」という別館のようなワンフロア構造の展示室があります。ここでは入場無料の企画展が不定期で開催されます。

21-21DESIGN SIGHTのバリアフリー

「ギャラリー3」内には段差はありませんが、入口が狭く、絶対的なスペースも狭いので、車椅子では無理のない範囲で観覧してください。

東京ミッドタウン~21-21DESIGN SIGHT

東京ミッドタウンの「21_21DESIGN SIGHT」は、車椅子で観覧できる企画展が開催されています。

(本稿は2022年4月に加筆しました)