三鷹市美術ギャラリー 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都三鷹市の施設で、三鷹駅南口の駅ビル「CORAL」5Fにあります。開館は1993年。年間に3本ほど企画展が開催されるギャラリーで、通常の展覧会は観覧無料です。

アクセスは三鷹駅直結、車利用の場合は駅ビルの有料地下駐車場の利用が便利です。駐車料金はギャラリーの利用による減免サービスや、障がい者減免制度はありません。

駅ビル「CORAL」の地下駐車場への入庫は、ドライバーが自分で操作する車両搭載エレベーターで車両を地下へ降ろします。地下でエレベーターを降りると自走式の駐車場で、身障者用駐車スペースはありません。駐車場スタッフの誘導を受けて、車椅子で乗降しやすい駐車区画を利用してください。出庫時もドライバーが自分で操作する車両搭載エレベーターで地上に上がります。

地下駐車場からエレベーターで5F三鷹市美術ギャラリーに上がります。駐車場からエレベーターホールへの出入口は、段差回避スロープがある手動ドアです。介助者がいると助かる箇所です。

三鷹市美術ギャラリー

エレベーターは1基で大型ではありませんが、普通サイズの車椅子は利用できます。5Fのエレベーターホールはフラットな構造です。 エレベーターホールの先にバリアフリートイレがあります。

三鷹市美術ギャラリー

一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。綺麗なトイレです。

三鷹市美術ギャラリー

三鷹市美術ギャラリーは「太宰治展示室」と、2つの展示室があります。基本的にはバリアフリー仕様のギャラリーです。

三鷹市美術ギャラリー

「太宰治展示室」は出入口に段差があります。無理をして車椅子の前輪を持ち上げれば、段差を越えて室内に入れるかもしれません。「太宰治宅の6畳間」内には、靴を脱いで入ります。

三鷹市美術ギャラリー

2つの展示室はフラットでスペースに余裕があります。今回は「三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展」が開催中。すべての作品を車椅子で鑑賞できました。

三鷹市美術ギャラリーは車椅子で観覧できる施設です。駅ビルの有料地下駐車場の入庫方法はユニークなので、驚かないでください。

吉祥寺駅の近くにある「武蔵野市立吉祥寺美術館」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年8月に執筆しました)

東京オペラシティ ICC 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)は、1997年に東京オペラシティ内に開館した文化施設です。コミュニケーションをテーマに「科学技術と芸術文化の対話を促進し、豊かな未来社会を構想」し、「アーティストやサイエンティストを世界的に結び付けるネットワークや情報交流の拠点」として、年間を通じて様々な展示会やイベントを展開しています。

ICCは東京オペラシティの4Fがエントランスで、4Fと5Fに展示室やワークスペースがあります。アクセスなど東京オペラシティの詳しいバリアフリー情報は、別稿「新宿 東京オペラシティ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

ICCの展示会やイベントは有料展と無料展があり、有料でも観覧料や参加料に障がい者減免制度がある展示会があります。企画毎に設定されるので、開催案内を確認して利用してください。

ICCは全体としてバリアフリー施設ですが、4Fから5FのギャラリーA・Bへ移動する通常ルートは階段です。

NTTインターコミュニケーション・センター

4Fの奥にICC館内専用のエレベーターがあります。スタッフの案内に従って利用してください。

NTTインターコミュニケーション・センター

5Fフロアは段差の無い構造です。車椅子で観覧できる展示室です。

NTTインターコミュニケーション・センター

バリアフリートイレは5Fにあります。スペースはやや狭い個室で、シンプルな設備のトイレです。

NTTインターコミュニケーション・センター

全く展示会などが開催されていない期間がありますが、同時に複数の展示会やイベントが並行開催される期間もあります。HPなどでスケジュールを確認して利用してください。ICCは車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

(本稿は2022年8月に執筆しました)

アール・ブリュットの拠点 東京都渋谷公園通りギャラリー 車椅子観覧バリアフリー情報

東京都渋谷区の公園通りに建つ、渋谷区立勤労福祉会館1Fにある文化施設です。目の前の交差点を渡ると渋谷パルコがある立地です。

東京都公園通りギャラリー

勤労福祉会館は築50年以上の歴史がある建物で、2005年に「トーキョーワンダーサイト渋谷」が開設され、2017年まで運営されました。そして改装されて2020年に東京都渋谷公園通りギャラリーとして再開。「アートを通してダイバーシティの理解促進や包容力のある共生社会の実現に寄与する」ことを目的とした、アール・ブリュットの拠点として展覧会やイベントが開催されています。これまでの実績では、年間4本の展覧会が企画されてきました。

東京都公園通りギャラリー

メインエントランスである公園通り側入口は階段構造で、車椅子用の昇降機が設置されています。

東京都公園通りギャラリー

インターフォンで連絡をして、昇降機を動かしていただきます。

東京都公園通りギャラリー

昇降機で段差を越えると、勤労福祉会館1Fはフラットな構造です。出入口は2重の自動ドアです。

東京都公園通りギャラリー

勤労福祉会館は複数の施設が入っています。1Fの正面はテレワークなどができる「coin space」です。

東京都公園通りギャラリー

1Fの奥が東京都渋谷公園通りギャラリーの展示室です。フラットな通路を進みます。今回取材時は「線のしぐさ」展が開催されていました。観覧は無料です。

東京都公園通りギャラリー

東京都渋谷公園通りギャラリーの展示室は2室あり、展示室1のほうが大きな展示室です。

東京都公園通りギャラリー

「線のしぐさ」展では、展示室1内はパーテーションで仕切られていました。

東京都公園通りギャラリー

展示室2は小さなギャラリーです。トーキョーワンダーサイト渋谷時代からある螺旋階段は健在ですが、東京都渋谷公園通りギャラリーの2Fは、展示室ではなく事務室として利用されています。

東京都公園通りギャラリー

トークイベントなどは出入口の近くにある「交流スペース」が利用されます。公園通り側にあるフラットなスペースです。

東京都公園通りギャラリー

バリアフリートイレは1Fにあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

東京都公園通りギャラリー

HPでは「一人ひとりの多様な創造性や新たな価値観に人々が触れる機会を創出」するギャラリーと案内されています。昇降機を利用しなくてはなりませんが、東京都渋谷公園通りギャラリーは車椅子で観覧できるアール・ブリュットの拠点です。

個性的な東京の美術館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)