デザインハブ「ゼミ展」車椅子からみたバリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウン内「デザインハブ」の「ゼミ展」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。
「ゼミ展」の会期は2019年9月2日から9月28日までです。

デザインハブはミッドタウンタワーの5F

○会場へのアクセス
デザインハブはミッドタウンタワーの5Fにあります。
車椅子でのアクセスは、ミッドタウンタワーのB1または1Fからエレベーターの利用が便利です。
ガレリア3Fからのミッドタウンタワーへアクセスルートは、段差箇所が昇降機の対応で、サービスセンターのスタッフを呼んで操作していただくことになります。

会場内のバリアフリー状況

○会場内のバリアフリー状況
デザインハブは段差のないフラット構造で、「ゼミ展」の展示はすべて問題なく車椅子で見学できます。
デザインハブ内に障害者用トイレがありますが、展示会場から手動ドアを開けて利用する必要があります。

会場内のバリアフリー状況

○ゼミ展の概要
9つの大学のゼミで研究されたデザインが紹介されます。
テーマはそれぞれで、デザイン教育のアプローチは各ゼミ独自の手法です。
展示はゼミ単位で、テーマと製作された作品、そして指導教員からのメッセージが展示されます。

ゼミ展の概要

ゼミ展の概要

○例えば、片麻痺の方へのデザイン
多摩美術大学のゼミのテーマは「脳になんらかの損傷があり、術後に身体の片側に麻痺が残った」という人を想定したデザインの提案です。
製作された、着やすい服、麻痺のある体で表現できる楽器、などが展示されます。

片麻痺の方へのデザイン

片麻痺の方へのデザイン

片麻痺の方へのデザイン

デザインハブ「ゼミ展」は、教育機関で取り組まれている現在を知り、将来のデザインの可能性をイメージする企画展です。

東京ミッドタウン21-21 DESIGN SIGHT「虫展」 バリアフリー情報

2019年7月19日から11月4日の開催。企画展「虫展」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

21-21 DESIGN SIGHT

○虫のデザインを知る企画展

企画のサブタイトルは「デザインのお手本」。養老孟司氏の企画監修で、会場内には「養老語録」が掲示されます。

成虫のデザインだけではなく、巣や卵までを範囲にした「虫」を知ることで、これからのデザインの可能性を模索する企画展です。

21-21 DESIGN SIGHT

○東京ミッドタウンのバリアフリー状況

東京ミッドタウンは地下鉄駅と直結します。また有料の地下駐車場があります。

「21-21 DESIGN SIGHT」はミッドタウンガーデンの中に建つ独立棟です。東京ミッドタウンのガレリアB1から段差なくアクセスできます。ルート途中にミッドタウン内の車道を横断歩道で渡ります。歩道と車道に小さな段差がありますが、一般的な車椅子利用者なら問題なく通行できます。

この段差が気になる人は、ガレリア1Fからブリッジを通りエレベーターで下りルートと、外苑東通り方面からミッドタウンガーデン内を通るルートがあります。

ミッドタウン館内から「21-21 DESIGN SIGHT」までは屋外ルートで、屋根はありません。

東京ミッドタウンのバリアフリー状況

○「21-21 DESIGN SIGHT」のバリアフリー状況

障害者減免制度があり「虫展」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示する運用です。

会場入口は1F、会場はB1です。車椅子利用者は受付の先にあるエレベーターに案内されます。

B1展示会場の通常見学コースは階段路から始まります。車椅子では段差回避スロープを通ります。そのため最初の展示コーナーへは、会場内を逆走して進みます。

21-21 DESIGN SIGHT」のバリアフリー状況

○ミュージックビデオの状況

逆走して暗幕をくぐると「虫のかたち」の展示コーナーです。音楽が流れるなか、暗い室内の壁面に次々と虫が現れる昆虫のミュージックビデオです。

音楽の音量は極端に大きくはありません。またそれほど強い刺激がある音楽ではありません。

映像には光の点滅による演出はありません。ただし次々に写真が変わるので、画面の明暗は連続して変化します。

全体として音や光の刺激が極端に強い展示ではありません。

ミュージックビデオの状況

○展示会場内のバリアフリー状況

「虫のかたち」の展示コーナーを出ると、20種類以上の展示物がある広い展示会場になります。

展示会場内のバリアフリー状況

会場内はフラットで、見学ルートはスペースに余裕があり、車椅子での観覧に大きな問題はありません。

展示会場内のバリアフリー状況

また車椅子から全くみることが出来ない仕様の展示物はありません。

展示会場内のバリアフリー状況

○リアルな拡大展示物あり

例えば、700倍に拡大した「シロモンクモゾウムシ」の中脚の展示があります。

リアルな拡大展示物あり

「磁石の巣」は、磁石と接着剤で巣材をくっつけた「トビケラの巣」です。

リアルな拡大展示物あり

21-21 DESIGN SIGHT「虫展」は、子供も楽しめますが、大人がみて面白いデザインの企画展です。車椅子での観覧は可能です。

アクトシティ浜松 車椅子からみたバリアフリー情報

静岡県浜松市の「アクトシティ浜松」は車椅子で利用できる複合施設です。バリアフリー面を中心に現地の状況を紹介します。

なお本稿は2015年8月の取材に基づいています。

 

○施設の全体概要

1994年から1995年に開業した複合商業施設です。

A棟からD棟まで、4つの建物からなる複合施設です。

A棟は文化ホール。立派なコンサートホールなどがあります。大ホールは四面舞台、中ホールはシャンデリア、パイプオルガンがあります。

B棟は中層階まではレストランなどの商業店舗、高層階はホテルオークラです。

C棟は展示イベントホール。

D棟は「楽器博物館」と研修センターです。

施設の全体概要

○浜松駅からのバリアフリー状況

浜松駅からA棟、B棟、C棟、D棟まで、全ての2階部を繋いでいる歩行者用デッキがあります。

ところどころに「動く歩道」が設置されています。車椅子での利用も無理ではありません。

車椅子で移動する際の3つの注意点です。

駅ビル「メイワン」からデッキにつながるスロープは、車椅子には傾斜がきついスロープです。

A棟からB棟に抜ける通路は屋根がありません。雨天は注意して下さい。

B棟への入口付近がビアホールで、お客さんが大勢いると車椅子では通りぬけが難くなります。

浜松駅からのバリアフリー状況

○駐車場のバリアフリー状況

アクトシティの地下駐車場は4つの棟それぞれにあり、更に一部はB1とB2の2フロアあります。

どこに停めたのか解らなくなる人が多いようで、プラットフォームに「お客様が駐車された場所は、B2Fの赤色ゾーンです。お帰りの際は○○エレベーターを利用してください」と駐車箇所が記された「チラシ」が置いてあります。利用してください。

駐車場のバリアフリー状況

今回の取材では、A棟B2にある障害者用駐車区画を利用しました。4台分のスペースが設置されています。

このスペースは横の広さは余裕があり過ぎるくらい。通常の一般駐車区分の2倍はあります。後付設置の障害者用駐車スペースのようなので、一般駐車スペースの2台分を1台分に変えたのかもしれません。

駐車場のバリアフリー状況

○施設内のバリアフリー概況

設備のメンテナンスは実施されています。また部分改修でバリアフリー面も強化が進んでいます。

ただし施設の規模に比べると、障害者用トイレの数は多くはありません。

アクトプラザの飲食店は、確認できた限り車椅子で利用出来る、段差の無いテーブル席のお店が多いようです。浜松餃子をいただけるグルメ店もあります。

アクトタワー最上階は有料の展望回廊で車椅子利用できます。結婚式などで貸し切りになることもあります。

施設内のバリアフリー概況

○アクトシティの歴史と現状

浜松の貨物駅の跡地を核にして建設された複合商業施設です。バブル期に企画された複合商業施設で、完成した時にはバブルは崩壊していました。 コンセプトは「音楽の街 文化都市 浜松」です。

郊外の商業施設に顧客を奪われて、中心部が空洞化したドーナッツ現象の典型例として語られてきた浜松駅周辺部ですが、高層マンションの建設などにより、人の動きが戻ってきているようです。

そのような環境もあり、情報によると長い低迷期を脱して、近年少しずつですが、レストランやショップの売上、ホテル稼働率、オフィス入居率などが向上しているようです。

ただ、ホールなどの文化施設の稼働状況は、まだ苦戦している模様です。

アクトシティの歴史と現状

アクトシティ浜松は1995年開業の施設ですが、メンテナンスされて車椅子で利用出来る施設になっています。