静岡県 道の駅潮見坂 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

静岡車椅子観光 道の駅潮見坂 バリアフリー情報

静岡県湖西市白須賀の「道の駅潮見坂」は、東海道随一の絶景ポイントに建つ道の駅です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

愛知県との県境に近い海沿い、国道1号線のバイパスに面しています。江戸時代、京都から江戸を目指す東海道の行程で最初に海が見えるのがこの地。往時の旅人はこの地で海を臨むと、江戸まで半分来た、と思ったそうです。

2006年開業の道の駅。設備的にはややくたびれてきている道の駅です。身障者用駐車スペースは、屋根付きで3台分あります。トイレは独立棟でバリアフリートイレは1つ用意されます。

メイン棟には直売所と食事処、小さな別棟にお土産ショップ、それに屋台ショップが一軒という構成です。

今回取材時に直売所で販売されていた商品は、ほぼすべてが地元産でした。農産物だけではなく「しらす」などの海産加工品もほぼすべて地元産です。

このエリアは「うずら卵」の産地です。生たまごはもちろん、味付けのうずら卵の加工品などが数種類販売されています。

食事処の看板メニューは「しらす丼」。遠州灘産のしらす干しの丼で、これに浜名湖産の海苔と「うずら卵」を2つかけていただきます。地産地消のメニューです。

この道の駅の自慢が遠州灘一望の「足湯」。施設の外側、国道に向かって配置された太陽熱利用の足湯です。

足湯コーナーまでは車椅子で移動可。そこで腰掛に座って半回転できれば利用できます。まったく立てない障がいのある方は苦しいですが、つかまり立ちが出来るレベルの方なら利用できます。

足湯の目の先は国道を挟んで海、遠州灘の豪快な海原を堪能できます。足湯に入らなくても、ここは展望デッキゾーン。車椅子のままで、遠州灘を望めます。

白須賀宿は東海道五十三次の32番目の宿。その場所はこの道の駅よりも、やや内陸よりの高台にあります。宿場開設当初は、この道の駅に近い、海岸よりにあったそうですが、1707年に津波の被害にあい、高台に移転された歴史があるそうです。

いざ津波発生となった場合、この道の駅は津波に襲われる可能性が高いということです。ここにいて強い揺れを感じたら、すぐに高台に避難しましょう。

この道の駅から東に向かう国道のバイパスは快適の一言。快適な海沿い、湖沿いのドライブが楽しめます。

ハイライトは浜名大橋

ハイライトは浜名大橋。浜名湖と遠州灘の絶景を楽しめる、日本有数のドライブスポットです。このドライブコースの拠点になるのがこの「道の駅 潮見坂」。出発地に到着地に、ルートに合せて利用してください。

うなぎパイの春華堂が開設した浜松市浜北区の「nicoe(ニコエ)」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2015年8月の取材に基づいています)