文京区立森鷗外記念館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

文京区立森鷗外記念館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都文京区の「森鷗外記念館」は、鷗外住居跡地に2012年に開館した車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年2月の取材に基づいています。

 

○鷗外の住居「観潮楼」

ここは鷗外住居跡地です。30歳から亡くなる60歳までを過ごしました。

2階から品川沖が眺望できたので、鷗外はこの住居を「観潮楼」と命名。ほとんどの著作物は、この「観潮楼」で創作されています。

また同世代の文人サロンでもあったそうで、永井荷風、芥川龍之介、斎藤茂吉などが出入りをしていました。

敷地内には、当時からあったと伝えられる大銀杏が残されています。

大銀杏

「観潮楼」が焼失したのち、この地は公園になり、その後2008年までは図書館がありました。

 

○アクセス方法

団子坂上に建つ記念館です。最寄駅は千駄木で徒歩5分の案内ですが、駅からは急な坂道を上ります。

一般来館者用の駐車場はありませんが、障害者用駐車場が1台分用意されています。事前予約制です。場所はわかり難い一方通行路に面しています。

 

○記念館の概要

敷地面積が約886㎡で、建築面積が約400㎡。サイズ的には小さな記念館です。

建築界の権威ある賞を受賞しているデザイン建築。外壁はレンガを張ってから削っています。

地階から2Fまでの3層構造。展示室は地階。地階の展示室は2つあり、その時々の企画展示が行われています。

1Fは受付とミュージアムショップ、そして喫茶室。1Fの喫茶スペースは、車椅子での利用は可能です。

2Fは図書室と講座室です。

 

○館内のバリアフリー状況

「森鷗外記念館」は有料の施設ですが障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

障害者用トイレは1Fに1つ用意されます。

エレベーターは1基、車椅子での上下階移動は可能です。

小さな映像コーナーがあり、オリジナルの鷗外コンテンツがリピート放映されています。それによると、この千駄木界隈は往時のまま、鷗外が歩いた坂道が幾つも残っているということです。

展示は今どきの施設らしくタッチパネルがあります。いずれのマシンも車椅子の足が中に入るタイプです。

ケース内の展示物は、高さが低めで傾斜をつけた展示。車椅子からの低い目線でも鑑賞しやすい展示になっています。

全般的に車椅子での利用を想定している展示です。

 

展示内容は定期的に変わります。

今回取材時は、鷗外の家族の様子と、鷗外のデスマスクが展示されていました。

鷗外が家族を思いやる写真が多数展示されています。

鷗外は医者ですが、自分の末期は頑として医者の診察を受けることを拒んだそうです。享年60歳。当時としては人生を閉じておかしくない年齢です。

収録資料は、もともと区が保有していたものがほとんどということです。

 

森鷗外記念館は小さいながらもバリアフリーな施設です。徒歩でアクセスする場合は、坂道に注意して下さい。