日本橋三越本店 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

日本橋三越本店

100年を超える歴史がある老舗ですが、床面のフラット化、段差の解消、エレベーターの新設、バリアフリートイレの増築などが実施され、車椅子で利用できる施設になりました。日本橋三越本店のバリアフリー状況を紹介します。

地下鉄三越前駅の地下通路からのアクセスは、段差構造ですが、エレベーターが設置されています。「銀座線口」は、もともとは10段ほどの階段です。その横に上下それぞれのエスカレーターとエレベーターがあります。

日本橋三越本店

エレベーターは1Fまで通じているのでとても便利です。大型の車椅子でも乗れるサイズのかごのエレベーターです。

日本橋三越本店

バリアフリートイレは、新館は各階に配置されています。本館はおおよそ半分のフロアに後付設置されています。

トイレの設備レベルはハイレベルで、清掃が行き届いています。本館B1のデパ地下フロアにも、バリアフリートイレがあります。

日本橋三越本店

混雑時は、本館エレベーターの主要階にはエレベータースタッフが配置されます。車椅子でエレベーターを利用しようと向かうと、細やかに配慮をしていただけます。

新館のエレベーターには、通常はスタッフはいませんが、ほとんどの場合は、問題なく利用できます。

日本橋三越本店のバリアフリー情報

駐車場のバリアフリー状況です。休日の午後になれば、駐車場はいつも満車になります。日銀本店の先まで、駐車場待ちの車の列ができます。

車椅子利用者が車で来た場合、誘導スタッフにその旨を伝えると、自走式駐車場の2Fにある身障者用駐車スペースに誘導していただけます。

このフロアから新館3Fへ、バリアフリー通路でそのまま移動できます。新館3Fと本館3Fは空中通路で連絡。縦の移動をせずに、パーキングビル、新館、本館間を移動できます。竣工年が著しく違う3つの建物ですが、すべて屋内でバリアフリーに移動ができ、雨の日も問題ありません。

またコレド室町の駐車場と提携しています。こちらもバリアフリーに地下通路で連絡します。

日本橋三越本店のバリアフリー情報

本館B1と新館B2の連絡通路は階段で、エレベーターはありません。この連絡通路だけは、車椅子では通行不能でした。

この解決策として、業務用エレベーターの利用が始まりました。現地でスタッフに連絡をとり、車椅子で利用します。これで三越本店のバリアポイントはすべて解消されました。

屋上は「日本橋庭園」になりました。詳細情報は別稿「日本橋三越本館屋上 日本橋庭園 バリアフリー情報」をご参照ください。

水と緑の庭園

新館の開業は2004年。これ以前の三越本店は、実はあまりバリアフリーではありませんでした。例えば本館BIのデパ地下フロアの場合、フロアの途中に段差があり、車椅子では引き返す箇所がありました。バリアフリートイレは少なく、段差が多く、通路は広くない。高齢者のお客様が多いお店ですが、2000年代前半までは車椅子で利用しにくい施設でした。現在では80年ほど前の建築物を、車椅子でバリアフリーに利用できます。

日本橋三越本館屋上 日本橋庭園 バリアフリー情報

周辺エリアの再開発も進み、エリア一帯がバリアフリーになりました。日本橋は車椅子で楽しめる街です。

(本稿は2018年7月に執筆しました)