伊豆国一の宮 三嶋大社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

静岡県三島市にある古社です。創建年は不明。古くからこの地に鎮座。奈良時代の古書に記録があるそうです。そして社名の三嶋が三島の地名になりました。伊豆に流された源頼朝が崇敬し、その後も武門武将に崇敬された神社です。

三嶋大社はバリアフリーではなく、車椅子での参拝は苦戦します。現地の状況を紹介します。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

アクセスと駐車場の状況です。三島田町駅から徒歩7分の案内です。周辺は極端なアップダウンがない地形で、車椅子での移動は可能です。大社の周辺や参道付近には、お土産店、飲食店などが並びます。

参拝者用有料駐車場があります。駐車料金は小型車で1時間200円。駐車料金の障がい者減免制度はありません。収容台数は68台。ブルーペイントされた身障者用駐車スペースは屋根なしで2台分。横幅は余裕がありますが、後ろのスペースには余裕がない駐車区画です。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

駐車場からお土産屋「大社のよりどころ」付近までは、舗装路面が整備されています。「総門」の横までは問題なく車椅子で移動できます。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

境内のバリアフリー状況です。三嶋大社の境内は、ほぼ全域が車椅子ベビーカーでの移動に苦戦するタイプの砂利路面です。「総門」「神門」の門の下は段差構造で、段差回避スロープはありません。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

そして本殿の拝殿、賽銭箱の手前に2段あります。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

「大社のよりどころ」付近から、極力砂利路面を避けて舗装路面を通行し、決定的な段差を回避するルートは以下です。

「宝物館」の前の舗装路面を通行します。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

「宝物館」エントランスへは舗装路面が通じますが、本殿方面は途中で途絶えます。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

ここから先は砂利路面を無理して通行します。そのまま境内を正面からみて右端を進み「芸能殿」の横を通行します。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

さらに直進して「伊豆魂神社」の参道入口の横を通行します。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

「神門」を左に見ながら、本殿域の塀の右側にそって悪路を進むと、決定的な段差のない本殿域への通り抜け箇所があります。ここも小さな段差と傾斜路があるので、車椅子で慎重にクリアしてください。決定的な段差を回避して本殿域に入ることができる箇所はここだけです。

本殿域は車椅子がスタックするレベルの深い砂利路面です。「神門」から「舞殿」正面までと、「舞殿」裏側から「本殿」までの区間に舗装路面があります。この舗装路面にたどり着くまでは、深い砂利路面を無理して横断します。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

車椅子で三嶋大社に参拝するには、どうしても深い砂利路面を横断し、小さな段差と傾斜路を乗り越える必要があります。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

本殿を正面に見て、本殿域の左側に御朱印がいただける社務所「客殿」があります。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

社務所に行くには境内の深い砂利路面を横断する必要がありますが、「客殿」自体は舗装路面で段差のない、車椅子で利用できる構造です。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

「大鳥居」と「総門」の間に「神池」があります。この周囲も砂利路面で、部分的に舗装路が整備されている状況です。路面状況はバリアフリーではありませんが、そこには美しい景観があります。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

写真は、北条政子が勧請したとされる「神池」の中にある「厳島神社」です。無理をしない範囲で、「神池」周辺を参拝してください。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

バリアフリートイレの状況です。駐車場に隣接して2か所公衆トイレがありますが、2か所ともバリアフリートイレはありません。トイレには「車いすの方は、社務所または宝物館のトイレをご利用ください」と掲示されています。今回の取材では、バリアフリートイレを借りませんでした。社務所、宝物館のバリアフリートイレの現況は不明です。

三嶋大社 車椅子参拝ガイド

三嶋大社の車椅子参拝は、砂利路面を横断する必要があるので苦戦します。それをクリアできても、拝殿前には段差があります。無理のない範囲で、参拝してください。

三島駅前にある国の天然記念物及び名勝指定「三島楽寿園」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年5月に執筆しました)