※LIXILギャラリーは2020年9月に閉廊しました。以下は最後の春の企画展の記録です。
東京都中央区京橋「LIXILギャラリー」には3つのギャラリーがあり、それぞれで企画展が開催されます。2020年春の展示会のバリアフリー状況を紹介します。3つの展示会はすべて入場無料です。
中央通りに面した出入口が正面入口です。入館するとショールームの様なショップがあり、そこから階段で2Fのギャラリーへ上ります。
車椅子利用者はビルのエレベーターを利用します。ショップから手動ドアを通過してビルのエレベーターホールに移動します。または中央通りに面した出入口ではなく、警察博物館側のビルのエントランスにまわります。入口は階段ですが、ややラフなスロープが設置されています。ビルの出入口は自動ドアです。
3つのギャラリーがある2F内は、フラットな構造で、車椅子で問題なく利用できます。2Fに車椅子用を兼ねた広い綺麗なトイレがあります。
ギャラリー1は日本伝統の木造建築技術「仕口」をテーマにした展示会で、2月22日までの開催です。
仕口とは柱と梁など組み合わせてつなげる大工の技術です。築200年以上の古民家で実際に使用されていた、江戸時代の仕口が紹介されています。
16点の大柄な展示品が並びますが、車椅子で鑑賞出来るスペースは確保されています。
ギャラリー2はクリエイションの未来展第21回」。3月24日まで開催される企画展です。監修は金工の宮田亮平氏。元藝大学長で文化庁長官です。宮田氏も含めて日本を代表する9人のアーティストによる企画展で、サブタイトルは「九つの音色」です。
会場はフラットで余裕のあるスペースに9点が展示されています。車椅子で問題なく鑑賞できます。
○ギャラリー3は「伊勢﨑晃一郎展 成る」。開催は3月30日まで。備前焼の作品展です。備前焼の窯元に生まれた伊勢﨑晃一郎氏は、美術大学で木彫刻を学び、米国の陶芸家に師事した後に備前に戻り、伝統と現代性をテーマに制作に取り組まれています。ギャラリー3も車椅子で問題なく観覧できます。
LIXILギャラリーは1981年から活動しているギャラリーです。