※2020年に工芸館は金沢市に移転しました。
東京都千代田区にある国立近代美術館工芸館の「インゲヤード・ローマン展」に車椅子で行きました。作品はケース内ではなくテーブルの上。実用的な食器を中心にした展示会です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
日本・スウェーデン外交関係樹立150周年「インゲヤード・ローマン展」は、国立近代美術館工芸館で2018年9月14日から12月9日の開催。イケアの食器デザインも手掛けるローマン氏の、実用性がある食器類を中心にした展示会です。
工芸館の企画展は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。工芸館のバリアフリー状況から紹介します。
工芸館の住所は「北の丸公園1-1」。最寄りの竹橋駅は、現時点ではエレベーターは無く昇降機対応。駅からの距離は700mほどあり、上り坂を10分近くかけて上がります。
※2020年にエレベーターが完成し、大手町方面改札からのバリアフリールートが誕生しました。
身体障害者に限り、前庭への駐車が認められます。通常、誘導スタッフはいないので、自主判断で敷地内に車を進めます。駐車区画の整備はないので、その時点で邪魔にならない場所を選び駐車。スタッフがいる場合は指示に従ってください。
工芸館の中へ向かいます。入口には段差があり、スタッフに操作をしていただくタイプの昇降機が設置されています。通常スタッフは館内にいるので、健常な同行者がいる場合は、階段を上がり館内に入り、スタッフに駐車の許可と昇降機の利用を申告してください。
車椅子利用者だけの来館で、スタッフが外にいない場合は、電話をする、他の来館者にスタッフへ連絡する旨を頼むなど、工芸館スタッフになんらかの手段で連絡をしてください。
バリアフリートイレがあり、エレベーターがあります。工芸館の中はバリアフリーです。展示室は2Fなので、スタッフの誘導でエレベーターを利用してください。2Fの展示室内は車椅子で苦戦するほどの段差はありません。
展示室間の仕切りが一部手動ドアで、企画展によっては閉まっていることがあります。展示室内にはスタッフが常駐しているので、車椅子での移動に困った場合は、支援を要請してください。
「インゲヤード・ローマン展」では、多くの作品がガラスケース内ではなくテーブルの上に展示されています。そして遮光することなく窓からは自然の陽光。とても新鮮な印象を受けました。一部の作品は20cm以上の距離からの撮影は可となっています。
テーブルの高さは車椅子目線でみることが出来る、ギリギリの高さ。作品をほぼ横から鑑賞します。あと10cmほど低い方が車椅子からは見やすい。しかしそうすると健常者は見にくくなるので、妥当な高さといえます。
ローマン氏は自分の仕事を「シンプルであること、機能的であること、そして美しさ、それをつなぐ」と定義しています。「インゲヤード・ローマン展」を鑑賞すると、その意味がよく解ります。
工芸館の敷地内に幾つか屋外アートが展示されています。特に建物裏側のアートは存在に気が付かない人が多い。車椅子で鑑賞できるので、建物裏側へ車椅子でまわって鑑賞してください。