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山武市長光寺

千葉県山武市の昌谷山長光寺の境内には、市の天然記念物に指定されている樹齢300年の枝垂れ桜があります。創建は1514年、1669年に現在の地に移りました。

山武市長光寺

当地への移転をすすめたのは、幕府の弾圧から地域の日蓮宗徒を護った日禅上人で、長光寺に安置される日禅上人坐像は、市の指定文化財です。

山武市長光寺

長光寺は駐車場と舗装参道が整備された、車椅子で枝垂れ桜の鑑賞と、無理のない範囲でのお参りができるお寺です。アクセスは車が便利。参拝者用駐車場は約50台を収容します。ただし、そのほとんどは未舗装路です。

山武市長光寺

境内寄りの場所が舗装路面の駐車スペースです。空いていれば、舗装路面駐車スペースを利用してください。身障者用駐車スペースの設定はありません。

山武市長光寺

駐車場から舗装路を通行して山門に向かいます。山門横の枝垂れ桜が参拝者を出迎えてくれます。

山武市長光寺

山門から参道にかけて舗装路が続きます。車椅子で問題なく移動できます。

山武市長光寺

本堂に向かい、まっすぐな舗装路参道が伸びています。

山武市長光寺

参道に横には歴史を感じる石塔などがあります。趣のある参道です。

山武市長光寺

手水舎はなく、岩をくりぬいた浄水で手を浄めます。岩の周囲は車椅子では近づきにくい、デコボコがある路面です。

山武市長光寺

舗装路参道は本堂の前まで続きます。屋外に賽銭箱はなく、本堂の前で靴を脱いで階段を上がり、本堂内でお参りします。車椅子では本堂の前でお参りをすることになります。

山武市長光寺

樹齢300年の枝垂れ桜は、本堂のすぐ近くにあります。高さ15ⅿ、幹の太さは5mと案内されています。

山武市長光寺

昭和56年に西側の枝が突然折れてしまったそうです。

山武市長光寺

それに先立つ昭和40年に接木により二世の枝垂れ桜が作られています。現在では二世も大木に成長し、見事な花を咲かせています。

山武市長光寺

境内には他にも数多くの枝垂れ桜が植栽されて咲いています。境内は各方面に舗装路が整備されているので、ほとんどの枝垂れ桜を車椅子から鑑賞できます。

山武市長光寺

舗装路を通り、本堂の横側まで車椅子で移動できます。この位置からは、本堂の屋根の装飾を鑑賞できます。

山武市長光寺

本堂の中でのお参りは出来ませんが、山武市の長光寺は車椅子から枝垂れ桜を鑑賞できる名刹です。

(本稿は2022年3月に執筆しました)

枝垂れ桜が美しい山武市の「大丞山妙宣寺」を別稿で掲載しています。ご参照ください。