埼玉の醬油蔵 金笛しょうゆパーク 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

創業は寛政元年、埼玉県川島町の老舗醤油蔵「笛木醤油」の工場が「金笛しょうゆパーク」として公開されています。しょうゆ蔵のレストラン、直売店、公園があり、工場見学ができる施設です。トイレは一般トイレのみで、バリアフリートイレはありません。

金笛しょうゆパーク

工場見学は無料で所要時間は約20分。土日は10時30分から15時30まで、30分間隔で全11回開催されます。見学コースには階段路があるので、車椅子ではすべてを見学することはできません。他の参加者が階段を上がっている間は、階段の下で待つ見学になります。予約優先ですが当日受付も可能です。しょうゆ蔵レストランの隣の棟が受付と集合場所です。

金笛しょうゆパーク

しょうゆ蔵のレストランと直売店は、同じ蔵の1Fに並んであり、車椅子で利用できます。直売店側の出入口は段差が解消されている引き戸です。大きなお店ではありませんが、数多くの金笛商品が並んでいます。テイクアウトの「しょうゆソフト」が人気です。

金笛しょうゆパーク

レストラン側の出入口も段差解消されている引き戸です。店内は可動式テーブル席があるので車椅子で利用できます。しょうゆ味でいただく「木桶うどん」などが人気メニューです。

金笛しょうゆパーク

アクセスは車が便利です。身障者用駐車スペースは一般駐車場とは別に、工場の手前に2台分用意されています。直売所がある蔵の前から敷地内に入ります。

金笛しょうゆパーク

上手に停めれば後部スペースも余裕がある幅広い駐車スペースです。

金笛しょうゆパーク

後ろには巨大な木桶が置かれています。

金笛しょうゆパーク

木桶の後ろ側は「もぐもぐ広場」で、フリーテーブル席が配置されています。未舗装路面ですが車椅子で利用できないことはありません。

金笛しょうゆパーク

身障者用駐車スペース側から「もぐもぐ広場」へは、極端なデコボコ路を通ることなく移動できます。

金笛しょうゆパーク

敷地の入口付近、直売所がある蔵の反対側に、バウムクーヘン工場「木桶バウム工房」と「金笛ミニ・ミュージアム」があります。木桶バウム工房は段差の上ですが、見学は外の通路からなので、車椅子でバウムクーヘン製造を見ることができます。

金笛しょうゆパーク

金笛ミニ・ミュージアムは、金笛ブランド商品のショーケースです。

金笛しょうゆパーク

本社事務所の裏側が公園スペースです。「ケンケンパ」の路面を通行して公園に向かいます。

金笛しょうゆパーク

ハンモックなどがあるのは「のんびり広場」。自由に利用できます。

金笛しょうゆパーク

その隣が「わんぱく広場」です。芝生路面ですが大きなデコボコはないので、車椅子で入ることができます。

金笛しょうゆパーク

実際に使用されていた木桶が遊具として置かれています。

金笛しょうゆパーク

木桶の横には八重桜が植栽されています。

金笛しょうゆパーク

ツリーハウスも木桶です。

金笛しょうゆパーク

木桶の一部を材料にしたと思われるブランコがあります。

金笛しょうゆパーク

金笛しょうゆパークの敷地内は、ほぼ全域車椅子で散策できます。

金笛しょうゆパーク

バリアフリートイレがなく、工場見学は一部階段路がありますが、レストランと直売店は車椅子で利用できます。金笛しょうゆパークは、歴史ある醤油蔵を見学しながら車椅子で散策ができる施設です。

(本稿は2022年4月に執筆しました)

埼玉の産直 川島農産物直売所 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

JA埼玉中央が運営する埼玉県川島町にある農産物直売所です。国道254号線に面した好立地に2001年に開店しました。

川島農産物直売所

身障者用駐車スペースは2台分店舗前に設けられています。

川島農産物直売所

川島町は川越藩に御蔵米としてお米を献上していました。「夢とロマン川島の米」というキャッチコピーが随所に掲示されている直売所です。店舗デザインは江戸時代の蔵をイメージしています。

川島農産物直売所

川島農産物直売所は中規模なお店で、店内はフラットで通路は車椅子で通行できる幅が確保されています。極端に混雑していなければ車椅子で買い物ができるお店です。地元産の新鮮野菜、総菜、加工品が並び、お米は特設コーナーで販売されています。

店舗には外側から利用するトイレがあり、バリアフリートイレが用意されています。スペースは一般的なサイズの個室で、設備はシンプルなトイレです。

川島農産物直売所

隣接して「いこいの広場」が整備されています。広場にあるトイレ棟も蔵をイメージした外観デザインで、バリアフリートイレが用意されています。

川島農産物直売所

川島農産物直売所は車椅子で買い物ができる産直ショップです。

(本稿は2022年4月に執筆しました)

邸宅・庭園・美術を楽しむ 公益財団法人 遠山記念館 見学ガイド

日興証券の創立者遠山元一氏が昭和11年に再興した生家を公開し、遠山氏が蒐集したコレクションを展示する美術館がある記念館です。

遠山記念館は未舗装路面や凹凸のある路面、階段や段差があり、車椅子での見学は困難ですが、杖を使えばある程度の自立歩行ができるレベル人なら、なんとか見学ができる可能性があります。現地の状況を紹介します。

遠山記念館

場所は埼玉県比企郡川島町。徒歩圏に駅はなく、最寄りのバス停から徒歩15分の案内です。記念館から道路を渡った先に、来館者用の広い無料駐車場が用意されています。

遠山記念館

記念館の前の濠は、蓮の池です。開花の季節は、蓮の花が美しく咲き誇るそうです。

遠山記念館

記念館の入口は立派な長屋門。門の手前の路面は、小粒の石がまかれた深い砂利路面です。

遠山記念館

見学の順路は、美術館、邸宅内、庭園です。長屋門から美術館までは、砂利路面の一部に舗装通路が整備されています。美術館に行く途中に、資料館唯一のトイレがあります。バリアフリートイレはありませんが、洋式トイレです。

遠山記念館

美術館の受付で観覧料金を支払います。遠山記念館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人が200円引きになります。

美術館のエントランスは階段です。スロープはありません。

遠山記念館

入口の上にはアートがあります。

遠山記念館

エントランスホール内のアートです。よく観察すると、天井や壁、ドアなどに様々なアートが仕掛けられています。

遠山記念館

美術館はワンフロアで展示室は2室。館内は段差のない構造です。

遠山記念館

今回取材時は「織の世界に遊ぶ心」展が開催されていました。

遠山記念館

美術館の横に休憩所があります。スペースに余裕はありませんが、段差は無い構造の施設です。

遠山記念館

その横の奥に「遠山稲荷」が鎮座しています。参道はデコボコの石畳です。

遠山記念館

次に邸宅に移動します。途中までは舗装通路が整備されています。

遠山記念館

邸宅に近づくと砂利路面の道になります。

遠山記念館

玄関がある東棟は重厚な茅葺き屋根です。家屋内への入口で靴を脱ぎ、段差を上がります。スリッパの用意はないので、気になる方は持参してください。

遠山記念館

邸宅内の見学コースは、多くは段差のないルートですが、とことどころ一段低い箇所があります。建具や家具などに触ってはいけないルールです。各部屋には「奥天井は熊本の楠」など、その部屋に使用されている全国から集められた銘木の産地と銘柄の解説が掲示されています。

遠山記念館

屋内から見た庭園の眺めです。

遠山記念館

部屋の一部は美術館企画と連動したコレクション展示室になっています。

遠山記念館

邸宅内部は周回コースではなく、玄関に戻る見学コースです。次は庭園の見学になります。庭園入口は大きな石が敷かれています。

遠山記念館

庭園から見た中棟。2階には応接室があり、通常は非公開ですが、公開日があります。

遠山記念館

庭園内の多くは飛び石を歩きます。

遠山記念館

庭園からみた手前が西棟、奥が中棟です。

遠山記念館

庭園内の狭い散策路に入ります。小川が流れる緑が深いエリアです。

遠山記念館

その先が出口。段差のある構造です。長屋門の横に出ます。

遠山記念館

以上が遠山記念館の見学コースの状況です。キャッチコピーは「遠山邸の重厚さと典雅。美術館の優雅さと静寂。」。車椅子での見学は困難ですが、自立歩行が可能な人なら、無理のない範囲で見学ができます。

(本稿は2021年10月に執筆しました)