茨城の産直 農産物直売所大きなかぶ 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

茨城県阿見町にある「農事法人組合大地のめぐみ」が運営する農産物直売所です。アクセスは牛久阿見ICから車で2分の案内。身障者用駐車スペースの設定はありませんが、来店者用の駐車場が用意されています。店舗前の駐車場は舗装路面。駐車場から店舗にかけてフラットな構造です。

農産物直売所大きなかぶ

トイレは別棟でバリアフリートイレはありません。

農産物直売所大きなかぶ

店舗の出入口はフラットな構造の自動ドアです。車椅子で問題なく出入りができます。

農産物直売所大きなかぶ

店舗内の通路は、あまり余裕はありませんが車椅子で移動できる幅は確保されています。「土にこだわり、安心・安全な農作物作りに取り組む生産者の皆さんの”美味しくて新鮮”な商品」が販売されています。

農産物直売所大きなかぶ

農産物直売所「大きなかぶ」は、駐車場から店内にかけてフラットな構造のお店です。

(本稿は2023年10月に執筆しました)

阿見町の「予科練平和記念館」を別稿で掲載しています。ご参照ください。

茨城県阿見町 予科練平和記念館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

「予科練平和記念館」は旧海軍航空隊の史実を学ぶ資料館で、全館バリアフリー設計です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「予科練平和記念館」は2010年の開館。施設全域がバリアフリー設計で車椅子での利用に大きな問題はありません。綺麗なバリアフリートイレがあります。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

アクセスは車が便利。駐車場には身障者用駐車区画があります。駐車場は屋根無しで、記念館エントランスまでは50mほどの距離。雨の日は、この間は濡れます。

先に2つの屋外展示品を紹介します。施設横のガレージの中には「零戦実物大模型」。忠実に再現された模型ということ。車椅子で正面から見学できます。もうひとつは「回天模型」。特攻攻撃で使用された人間魚雷の模型です。

予科練の制服は「7つボタン」がシンボル。それをモチーフに館内には7つの展示室があります。

展示物をみるタイプの展示室は5つで、車椅子から見難い展示はありません。

最後の2つの展示室は、資料映像をみる部屋。どちらも特別な車椅子席はありませんが、フリースペースから車椅子での映像鑑賞は可能です。

予科練平和記念館にはガイドスタッフが常駐。お願いすれば詳しい解説をしていただけます。

展示されている資料は、日記、通信簿、手紙、肖像写真など、遺族から寄贈された個人の資料がメインです。つまり、資料の多くは個人情報。館内は撮影禁止です。

館内には写真家土門拳氏が撮った、予科練の写真が展示されています。オフィシャルな写真は戦後すべて焼却処分されたそうですが、この写真は予科練生の個人所有で、処分を免れた貴重な資料ということです。

展示資料で知る予科練生の訓練と生活。ところどころでニュース映像が紹介される展示もあり、理解が深まります。

心技体を極めた飛行機乗りを養成するための、予科練のプログラムです。ささやかな楽しみであった、間食や娯楽室の様子を再現した展示もあります。10代の予科練生の日常が理解できます。

予科練が狙われて、戦時に阿見町はひどい空襲にあいました。資料として生存者の証言映像が流れます。予科練生が逃げ込む防空壕を、爆撃機がピンポイントで狙い、防空壕の中で大勢の予科練生が亡くなったということ。阿見市街地も焼野原にされたそうです。

記念館の隣接地は「陸上自衛隊土浦駐屯所武器学校」。その一角に予科練戦没者の碑がある「雄翔園」と、遺書や遺品を収蔵展示する「雄翔館」があります。入場、入館は無料の施設。記念館から「雄翔館」まで200mほどの距離で、車椅子での通行は可能です。

「雄翔園」の内部はデコボコルート。車椅子での一周は難しいので、無理のない範囲で見学してください。「雄翔館」は正面入口にスロープがつきました。車椅子での入館は可能です。戦死した、多くは10代の若者の、顔写真と遺書や遺品が展示されています。両施設の運営は「公益財団法人海原会」。予科練生や遺族などによる活動です。「予科練平和記念館」は車椅子で見学が出来る施設です。

青銅製立像で世界一のギネス認定「牛久大仏」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年7月の取材に基づいています)