令和3年障がい分野「福祉・介護職員」平均給与は31万円 全産業平均と5万円の差

障がい分野「福祉・介護職員」平均給与

2022年3月31日に厚生労働省より「令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果」が公表されました。

調査時期は令和3年11月。層化無作為抽出法により抽出された 9,298施設・事業所の内、5,657施設・事業所から有効回答を得られた結果です。

全事業所の常勤者の平均給与額を職種別に紹介します。カッコ内は、前年の同調査と比較した給与増加額です。

・福祉・介護職員 311,050円(+12,280円)

・サービス管理責任者 388,340円(+12,120円)

・看護職員 419,510円(+10,570円)

・理学療法士・作業療法士 405,110円(+13,400円)

・機能訓練担当職員(言語聴覚士含む)373,110円(+15,350円)

・心理指導担当職員 384,970円(+12,660円)

・管理栄養士・栄養士 354,290円(+6,570円)

・調理員 284,850円(+6,100円)

・事務員 343,250円(+9,240円)

以上のデータは、賞与などの一時金は月額平均して加算されているので、上記金額の12倍が年収に相当します。

したがって「障害福祉サービス等」に従事する「福祉・介護職員」の平均年収は、3,732,600円で、前年に比べて147,360円(103.4%)収入が増加しています。

国税局が公表している「民間給与実態統計調査」における令和2年度の平均給与は433万円で前年よりも0.8%減少しています。単純比較では、障がい分野の福祉・介護職員の平均給与は、全産業平均に比べ、年収で約60万円、月収で約5万円少ない結果になりました。

《生きるちから舎ニュース 2022年3月31日付》

別稿で「障がい福祉分野の令和3年度国家予算の概要」を掲載しています。ご参照ください。