横浜馬車道 神奈川県立歴史博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

みなとみらい線馬車道駅の近くある「神奈川県立歴史博物館」は、歴史的建造物を活用した施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を説明します。

ネオバロック様式の博物館の旧館は、国の重要文化財指定。1904年、明治37年に落成した横浜正金銀行の本店です。ドームをいだく旧横浜正金銀行本店正面玄関は、馬車道沿いです。

ドームは関東大震災で発生した火災で焼け落ち、昭和39年に県によって復元されました。ドーム上の尖塔飾り部分は9.2mあります。

横浜馬車道~歴史博物館・YCC バリアフリー情報

旧正面玄関からも、階段を上れば神奈川県立歴史博物館へ入館できますが、車椅子では無理です。車椅子では現正面玄関から入館します。

横浜馬車道~歴史博物館・YCC バリアフリー情報博物館の正面入口は博物館通りに面しています。入口階段の下に身障者用駐車スペースがあり、身障者は事前予約をすれば利用できます。

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車椅子では階段の横のスロープを上り、その先にあるエレベーターを利用して、博物館正面入口に向かいます。

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正面入口の先に受付があります。神奈川県立歴史博物館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者2名まで無料に減免されます。

館内は3フロア構造。1Fは受付の他に「喫茶ともしび」と「ミュージアムショップ」、企画展が開催される「特別展示室」があります。2Fと3Fが常設展です。

健常者の上下階移動は、上りがエスカレーターで、下りは階段です。車椅子利用者はエレベーターが利用できます。このエレベーターは旧式です。

エレベーターの横に各階トイレがあります。バリアフリートイレは男女別トイレの内にあるので、異性介護での利用は難しいトイレです。また個室は狭く普通サイズの車椅子がギリギリで入る広さです。

横浜馬車道~歴史博物館・YCC バリアフリー情報

博物館は2018年4月にリニューアルオープンしました。展示室はバリアフリーで、車椅子での見学に大きな問題はありません。

常設展は2フロアにかけて「古代」「中世」「近世」「近代」「現代・民俗」と、神奈川の歴史が時代順に展示されています。大規模で内容の深い歴史展示です。

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※近隣にある元銀行の歴史的建造物を活用した「YCCヨコハマ創造都市センター」は、2020年3月で終了しました。以下は2018年時点の状況を記録として掲載しています。

特徴的な歴史を感じさせる外観の「YCCヨコハマ創造都市センター」は、「旧第一銀行横浜支店」の建物の一部を利用した施設です。YCCは、B1から3Fまでの4フロア構造。周囲の歩道はバリアフリーなので、車椅子で外観を見学することができます。

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B1は24坪のイベント控え室。

1Fはショールームと旧銀行施設の空間を活用した「カフェオムニバス」。この1Fの旧銀行施設の空間は88坪あり、壁際周辺はギャラリーとして活用。また、カフェをお休みさせて、88坪を丸ごとイベントスペースとして貸し出すこともできます。

2Fは会員制のシェアオフィス。

3Fは木製フローリングの88坪のイベントスペース。そして3Dプリンターやレーザーカッターなどの道具がある「ファブラボ・ベータ・馬車道」。モノづくりができる有料のラボです。

1Fエントランスから館内はフラット構造。施設全体、車椅子で利用できます。

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「カフェオムニバス」は車椅子で利用できるカフェです。天井の高い空間の中で、サンドイッチやデザート、コーヒーやワインを楽しめます。イベント開催時は休業することもあるので、営業スケジュールをチェックして利用してください。

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馬車道駅の近くある歴史的建造物を活用した「神奈川県立歴史博物館」は、車椅子で観覧できる博物館です。

港北ニュータウンにある「横浜市歴史博物館」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年9月に修正しました)