南麻布 有栖川宮記念公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

有栖川宮記念公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区の「有栖川宮記念公園」は、麻布台地の傾斜をそのまま活用した日本庭園です。車椅子での散策は簡単ではありません。現地のバリアフリールートを紹介します。

なお本稿は2019年10月に執筆しました。

 

○公園の概要

「有栖川宮記念公園」には、広場・児童遊園、池・渓谷、図書館などがあります。

高松宮殿下が児童福祉のために賜与された公園で、近隣住民の憩いの場です。

週末は、インターナショナルな親子連れで賑わう公園です。

公園の概要

○傾斜路と渓谷沿いルートは車椅子不可

立地からイメージするよりも、かなりワイルドな公園です。深山渓谷に立ち入ったような感覚になる箇所もあります。

広場、図書館などがある高台部と、池がある低地部をつなぐ園内ルートは傾斜路で、一部は段差があります。

木下坂側に流れる渓谷沿いのルートは、激しくデコボコがある未舗装路です。

この2ルートは車椅子での通行は出来ません。

傾斜路と渓谷沿いルートは車椅子不可

○アクセス方法

来園者用の駐車場はありません。

最寄駅は広尾駅です。広尾駅からアクセスすると、公園の低地部に出ます。

以下、低地部から高地部へ向かう順で、バリアフリールートを紹介します。

広尾口から低地部を散策

○広尾口から低地部を散策

駅から向かうと公園の入口「広尾口」があります。

入口の先は池です。池の周囲は部分的に車椅子で通行できます。行けるところまで行って戻り、景観を楽しみます。

梅林広場にはかなり近づけます。

一方、菖蒲園から渓谷方面へは、すぐに段差路になります。

園内には低地部から高台部へ車椅子で上るルートはありません。低地部の散策が終わったら、いったん広尾口から出ます。

広尾口から低地部を散策

○南部坂経由で管理事務所へ

広尾口から出て、南部坂を上り高台部へ移動します。舗装路ですが傾斜がきつい坂です。

坂を上ると管理事務所の横に高台部へ入る公園入口があります。

 

○高台部の3つの彫像

公園入口から入ると広場があります。高台部には3体の彫像があります。

広場にあるのは有栖川宮騎馬像。1903年に製作されたとても立派な彫像です。

三宅坂の旧陸軍参謀本部に建てられ、この地に1962年に移設。製作されて100年超、この地に来て50年超になります。明治を感じさせる騎馬像です。

高台部の3つの彫像

広場の脇には、新聞配達の少年像があります。1950年代に各地に建てられた像の一つで、勤労少年の保護育成が目的です。これは昭和の経済成長期を感じる彫像です。

芝生広場のような未舗装広場に建つ像は、笛吹少年の像。これは1991年に建てられた近代アート作品です。平成の芸術として鑑賞します。

高台部に建つ大きな建物は「都立中央図書館」です。

高台部に建つ大きな建物は「都立中央図書館」

○公園周辺の車椅子散策

有栖川宮公園の高台部に隣接して麻布運動場があり、グランドやテニスコートが整備されています。

その並びには「愛育養護学校」。東京では唯一の私立の特別支援学校です。

 

○周辺には各国大使館

ドイツ、中国、フランスなどの大きな大使館の壁には、各国を象徴するディスプレイがあります。大使館員の宿舎の外観も特徴があります。カタール、マダガスカルなどの小さな大使館は、建物自体にお国柄がでます。

有栖川宮公園周辺は、アップダウンはありますが、見るだけで楽しい大使館巡りが車椅子で出来ます。

 

有栖川宮記念公園は、車椅子では低地部と高台部に分けて利用します。坂道を進むことができれば、周辺で各国大使館見学が楽しめます。